月刊電脳亜細亜
アキバの裏系ショップで細々売られていた一般流通にのらない情報誌。ショップのオーナーだった知人が出版していて、著者のほとんどが友達という、まさに同人誌だった。
編集していたのはイラン人顔した正体不明の男。初対面の女の子をいきなり抱きしめ、ディープキスしてモノにするという中世の価値観を持ったヤバイ人だった。
ワンボックスカーに在庫を積みこみ、諸国漫遊しながら裏ビデオの宅配をしていた──こともある苦労人だが、なぜか色々な人から恨みを買うのが得意でもあり、中国人を使って彼を暗殺しようと本気で企んでいた人もいたほどだった。
まあ、その殺害計画が全く第三者の私に漏れまくりな時点で終わってるよね。
(文・クーロン黒沢)