足つぼ台湾風マッサージ「何回も来なさい、そうすれば病気が治ります」

s-0084 新年おめでとうございます。

 昨年12月末発売の「さわやかタイ読本」が早くも増刷。さておき、いま作っている本の原稿も佳境に入り、正月三日間は部屋から出ることもなく、そろそろ脳ミソ的にも限界に近づいて目がかすむようになった。

 で、薬局にブルーベリーエキスの錠剤を買いに行くも、カンボジアでそんなものを売っているわけがなく、目玉の絵が書いてある怪しげなサプリメントを購入。
 帰りがけ、これまであまり出向くことのなかった中信ホテル界隈を歩いていると小さな韓国レストランが目に入った。なにか感じるものがあって入ると、数年前、引っ越す前の自宅近くで「KFC(コリアンフライドチキン)」というファーストフードを経営していたインチキ韓国人おばさんの店だった。

 ちなみに旧KFCは突然消滅、現在はブルドーザーでさら地にされている。独立記念塔近くにいまも同名の店があるが、こちらはインド人経営のカレー屋だ。

 KFCありし頃、朝食はほとんど毎日ここで食っていたので、さすがに向こうも僕の顔を覚えており再会を祝う。で、現在はごく普通の韓国料理屋になっていた。
 軽く飯を食って店を出ると、近くに足裏按摩の店があった。しかも看板には台湾風と書いてある‥‥。なにが台湾風なのか気になって扉を叩くと、中には中国系のババアが四人いた。
 彼女たちは理解できない中国の言葉で壊れたラジオのように喋りまくり、気がつくと足裏をもまれていた。台湾風というがタイのそれと変わらない手順である。ババアが白衣を着てるのと、漢方薬の入ったお湯で足を洗われたのが台湾風なのだろうか?
 一時間もまれた後、通訳の男が来て「何回も来なさい、そうすれば病気が治ります」と言われた。信じる者は救われる。目はまだかすんでいます。



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