腐ったネパーリーポリス チベット国境にて憂鬱な1日

s-0089 色々ありすぎて語り尽くせないほどの苦労をして、ラサからネパール国境の町・ザンムーに到着。(注・詳細は「裏アジア紀行」読んでね!)空気が濃く湿っていて、生き返った気がした。

 昨日は中国側のイミグレで暇つぶしをした。いままで見てきた国境の中で一番無秩序というか凄まじい。タイ・カンボジア国境で有名なポイペトの七倍くらい荒んでいるような雰囲気。なにが荒んでいるかはともかく、制服着たまま売春婦はべらせて昼間に麻雀したかったら、隠れてやればいいのになあ。と思う。

 予定では、ここから再びラサに戻ることになっていた。もちろん帰りのチケットも全部買ってあった。早朝七時にラサへ向けて出発すると、二時間走ったあたりから雪まみれで(前日は無かった)タイヤがスタック。後続車が崖から落ちそうになりながら助けてくれるが、ものすごい吹雪で進めない。この先、地獄巡りのような光景が続くことは行きがけに見てきたので、すっぱりラサに戻るのを諦めてネパールへ抜けることに決めた。

 我々はその日一番手だったのでザンムーに戻る途中、ネパールからのパックパッカーズを乗せた車と数多くすれ違い、その度に「いけないよ」と忠告するが、毛唐の一人は「歩いていけばいいんだよ!」と偉そうに叫んでいた。もう少し英語が達者だったら、勝手に歩いて死ね間抜けキチガイ。と呟きたい。で、我々が乗っていたのはランクルだが、そのあと腰までの大雪をチェーンなしで力強く進む軽トラックとすれ違ったときは驚きでなにも言えなかった。

 ついに中国を出国。その後、中国・ネパールの国境は一時閉鎖され、ラサに向かう道も通行止めだそうで、あの馬鹿たちは行きたくても行けず、帰りたくても帰れず、つまらなくてしょぼい町(ナイトクラブ一軒あり・夜は計画停電)でぬるいギョーザを食いながら旅を実感しているのかなあ。と感慨深くなってみたり。

 我々は国境を越えカトマンズに向かうが、トラックが横転して道を塞いでいたり、載っていたタクシーの運転手(下痢の真っ最中・馬鹿・注意散漫・居眠り)が野糞したりバイクはねたりして、とてつもない時間をかけてカトマンズにたどり着いた。
 途中には検問所が異常に狭い間隔で密集しており、腐りきったポリスが憎き中国人に嫌がらせしようと待ち構えている。最初は我々も中国人と間違われ、中国人に同情したくなるほどの差別や嫌がらせを受けるが、途中からは検問で 50台割り込みしても、チラリと見せるだけでオーケーという日本パスポートの恐るべき効能を知ることとなった。

 カトマンズは素晴らしい町である。前回はゼネストでかなり厳しい思いをさせられたが、チベットでの怨みを晴らすため、暖房つけまくり、お湯をジャージャー出しまくり、飽きるまでうまいものを食い、飲み、吸い‥‥、気持ちよく旅を終えることができた。



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