年金行政に苦言を呈す58歳自営業 電気オナニーセットを気軽に使用できるからさ

s-0151 アメリカの老いぼれたちは年老いてそれなりに楽しんでいる。どうしてかって? たとえ爺さんだろうが、電気オナニーセットを気軽に購入・使用できる国だからさ。

 大草原の小さな家で鍵もかけず素っ裸、下半身のありとあらゆる場所に電極をくっつけ、パルスモードで屠殺寸前の水牛みたいなよがり声を上げても、周りがそれを変態行為と思わない(思う人もいるだろうが)性に対して寛容な土壌がある。

「爺さん、また楽しんでるぜ。イャッハッハッ」

 みたいな。さすがは多民族国家。そんなのデタラメだよと言うなかれ。物の例えですから。
 さて、我が祖国はどうだろう、裏の爺さんの家に宅急便が届き、不在なんで預かってくれませんか。と言われた箱が運悪く破れ、中からエネマグラ・スターターセットがこぼれ落ちていたら……、あなたはこの事実を近所中に言いふらさずにいられるだろうか?

 手下に命じて趣味のスナッフ・ビデオを制作できる程の財力と権力があれば別だが、国民年金だけでは月にエロ本三冊買うのが関の山。ここは年金行政を糾弾する場所ではないので先に進むが、あなたが65歳になったとき、この国に年金制度が存在する保証はどこにもない。10年前のロシアみたいにグチャグチャかもしれない。

 年金も退職金も無ければ、孫の面倒でもみながらタバコ代を稼ぐしか生きる道はない。生きていて何の楽しみがありますか? 風俗に行く金もない(西暦2040年、ソープの入浴料が20万円になっていたら!? 若しくは我が国の通貨体制が変わり、2000ペロリオーネになってたら……因みにサラリーマンの平均月収が650ペロリオーネ)。

 老眼で出会いサイトの字も読めない。通帳には自分の葬式用に35万円の現金のみ。嫁はゴミでも眺めるような目つきで、あなたを邪魔者扱い。最愛の妻は五年前に死去。息子はオヤジの健康状態よりも携帯電話の新機能に興味津々。頼れるのは自分だけ。体力は日々低下して、最後にチンコが勃起したのは八年前……。

 ああ。あのときエネマグラの使い方をマスターしておけば! あの書物を読んでおけば……。と後悔しても後の祭り。エネマグラなら使い古しの黒い万年筆が役立たずだろうとなんだろうとお構いなし。45歳の夏、行きずりの女とモーテルで楽しんだときよりも気持ちの良いことが、87歳でも体験可能なのである。

 ひとり憤死する前に読んでおいても良さそうだ。とまあ、こんな感じで、いい加減しつこいので次回は話題を変えますが、エネマグラ教典。よろしくね。



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