マオイスト。なぜネパールに毛沢東主義者が? 当時は理解できなかった。

s-0156 とある企画で絵コンテを書かされている。

 私の作画能力は既にエネマグラ教典……のイラスト原画で実証済み──(原画ね。念のため)。で、それでも描けというのでここ一ヶ月いろいろ描いてきたが、締め切りが昨日に迫り(つまり、既に過ぎている)、六時間以上も狂った絵を描いているうち、なぜかネパールのマオイストが気になりだした。

 マオイストについて30分ほど調べまくっていると、http://www.binti.net/というサイトを発見。毎日のように大量のネパール関係ニュースがアップされるが、うち50パーセント近くはマオイスト関連。

 ざっと一年分読んでみると、連日ゼネストと爆破と道路封鎖と警官殺害、拉致の繰り返し。そういや、味のシルクロード・ポカラ店でカツ丼を食ったあと、窓の外から野太い雄叫びが聞こえ……なにげに外をみたら、暗闇の中、松明持った連中が百人くらい大行進。店の主に「あれ何?」と訊ねると、もう諦めきった表情で「毛沢東主義者──」と答えていたっけ(翌日ゼネスト)。

 なぜネパールに毛沢東主義者が? 当時は理解できなかった。ネパール政府が掌握するのは中心部の盆地だけ。地方はマオイスト集団のやりたい放題──というのが現実。数百人単位で村人をさらい、強制徴用って凄いよな。

 豆知識を披露すると、お隣のインドにも毛沢東主義者の武装組織が点在しており、両者は相互依存関係。そういえばプノンペンにも「毛沢東通り」があります。本当に関係ない話だけど、毛沢東通りの横隣は金日成通り。

 警察と軍はなにをしているかというと、ほとんど何もしていない。最近では「以下──30社くらい──の会社は労働者を搾取してるので明日から業務を禁ずる」とマオイストが発表すると、名指しされた会社は本当に自主休業してしまう(仕返しが怖い)という感じで、ほぼマオイストの言いなり。

 嫌気のさした市民が反マオイストの集会を開けば、マオイスト派の活動家が乱入して拳銃をぶっぱなす。で、死人がまたひとり増える。市長や議員も「辞職しろ」と言われると、本当に辞職してしまう(しないと暗殺される)。

 ここまでやりたい放題にも関わらず、連立政権(共産党含む)の中にマオイストに同情的な政党が多く、なにかにつけて及び腰(まあ、すぐ殺しに来るんだから仕方ないでしょうが)、断固とした反撃を加えろ! という意見は少数派。それ以前に兵力・予算不足、議会がほとんど機能していないという現実も。

 もし、日本にも「マオイスト」が二万人くらいいたら? 群馬の奥の方を支配する日本マオイスト。彼らが「石原慎太郎は気に食わねえからあさってまでに辞職しろ!」と要求したら、石原は辞職するだろうか? ライブドアとビックカメラとてんやは、労働者を搾取してるので明日から休業しないと皆殺しだ! といったら、休業するか?

 でもって、大宮、浦和、熊谷あたりのサラリーマンを五百人単位でさらい、群馬の山奥に拉致、強制的に軍事訓練して、越谷あたりの警察署に攻め込んだら……。
 こんなことが日常的に起きているのがネパール。にも関わらず、おばさんグループがツアーで観光に行ってしまうところが、ネパールのネパールたる魅力である。ケーキ美味しいし。というわけで、仕事しないと……。

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