歴代皇帝御用達! 北京同仁堂で病を癒す

創業康煕八年(康熙帝)の超老舗漢方薬専門店。康煕八年ったら奥さん、綱吉公が生類憐れみの令を発布した年ですよ!

オルセイ市場近くで繁盛する漢方問屋、生薬を多用するカンボジア土着の民間医。古から中華系が幅を利かせるカンボジアでは、(民間レベルでは)日本以上に漢方志向が根強いとされています。

そんな漢方医療の殿堂と言えるのが、インターコンチネンタルホテル横の「北京同仁堂」。同チェーンは創業1687年。1723年に宮廷御用薬商に指定され、以後八代の歴代皇帝に仕えた由緒正しい中国漢方業界の最有力ブランドかつ、世界最大の漢方薬メーカーでもあります。どこかの国のマツモトキヨシなどとは格が違うのです。

モットーは『どんなに生産が忙しくても、人手を省かない、品質の維持には、原料に金の糸目をつけない』だそうで、さすが皇帝御用達。金の糸目というくだりが妙に生々しい響きです。世界の主要都市に支店があり、プノンペン支店はアンタッチャブル政商のテンブンマー氏がオーナー。

なお同仁堂は単に薬を売るのではなく、まずは常駐する漢方医の診察を受け、医師の判断で薬を処方してもらうシステムです。
(文・クーロン黒沢)

北京同仁堂
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