プノンペンミニビジネス : 王宮前はアイデア商人の巣窟

シハヌーク元国王の逝去から約半月。いまだ車両通行止めの王宮前は、アイデア商人たちの実験場となっていた!

起業を目指す若獅子のみなさん、こんにちは!

元国王の逝去後、車両の通行が制限され歩行者天国ゾーンとなった王宮前には、連日多くの人が弔問に訪れています。さて、人混みあるところ商人あり。というわけで、そこにワラワラと集まってきたのが、貧乏人脱出を目論む一攫千金系の商売人たち。

まずは、この手の場所に定番の花売り・線香売り。その数ざっと三百人。落花生やお菓子類など、食べ物・飲み物を売る者どもが辺りに散らばっています。

それだけではありません。人呼んで敏腕コンサルの私すら考えつかない新ビジネスを成功させた者もいます。先ずは体重と身長を測定し、ついでに占いまでしてしまう謎のはげおやじ。元国王の弔問に訪れる人々が、己の体重と身長にどれだけ興味を持っているのか甚だ疑問ですが、そんな不確定要素を占いという名の禁じ手で煙に巻いてしまう。何てことでしょう……。

さらに驚いたのが、線香を燃やすための火を貸し、小銭を稼ぐという、常軌を逸した資本金ゼロのビジネスを考案した天才少年。暗闇の中、ぼんやりと浮かび上がる物憂げな表情からは、若干小学生とは思えない神々しさを感じます。

日系企業の人事担当各位。ダイヤの原石は、大学よりも案外こういうところで見つかるものかもしれません。彼こそ、プノンペンの羽柴秀吉かも?
(文・クーロン黒沢:協力・木村五衛兵)

王宮前広場

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“プノンペンミニビジネス : 王宮前はアイデア商人の巣窟” への1件のコメント

  1. @tykisuke236 より:

    プノンペン島耕作通信 : 王宮前はアイデア商人の巣窟 http://t.co/9hez8Uuk #カンボジア

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