場末のゲストハウスで大陸横断ツーリングの人を発見

大陸横断ツーリング。莫大な資金と体力、そして時間が必要とされます。まさに男の夢! 冒険野郎です!
 

知人が滞在するオルセイ地区の某ゲストハウス。まごうことなき場末の宿ですが、ここに完全長距離ツーリング仕様の大型バイクが2台並んでいました。

ナンバープレートは青地に黄色い星。付近のバイタクや宿の兄ちゃんも興味津々。バイクの本体価格を盛んに予想しています。そっちかよ……と彼らに混じって鼻くそをほじっていると、奥からバイクの主が現れました。

2メートル近い大柄な男性と、150センチ程の小柄な女性のカップル。はるばるドイツから来たそうで、二人してユーラシア大陸を陸路でここまで来たそうです!

ドイツ人だけに、バイクはBMW R1150GSとBMW F650GS。土埃でかなり痛々しく汚れてます。カンボジアにはポイペトの国境から入ったそうですが、賄賂や追加料金は一切要求されなかったとのこと。悪名高いポイペトの入国管理官も、男の夢に心動かされ賄賂のおねだりをうっかり忘れてしまったのかもしれません。

立ち話の最後に、お二人が書いているブログのURLを頂きました。タイトルはずばり “2live the dream” 「二人、夢に生きる!」といった感じでしょうか? 思い立ったが最後、会社に辞表を叩きつけアパートを解約。腹くくってます。

この後タイに戻り、マレーシア、インドネシアと南下。最終目的地はオーストラリアとなっていますが、その先にアメリカ、ロシア、アフリカ横断も検討しているそうで、プノンペンの片隅で澱んでいる私の目には、彼らの背後に後光がさしていました。

夕暮れの中、自分の愛車ホンダウェーブ125ccを撫でつつ、そっと涙をぬぐいました。
(文・本因坊)



“場末のゲストハウスで大陸横断ツーリングの人を発見” への1件のコメント

  1. エシロ タク丸 より:

    いつか、俺もだぁ~ !! 東京では、ついに バイクもありません!

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