緊急速報 : ストゥントレン州でマグニチュード5.2の大地震!?

はい。誤解があると困るので先に言っておきます。35年前のお話です……。チーン!

ローカル新聞を読みふけっていたところ、ストゥントレン州(ラオス国境)におけるダム建設の記事がありました。気になる記載があったので引用します。

1978年、ストゥントレン州でマグニチュード5.2の地震があった──

はい、マグニチュード5.2って、どのくらいの揺れなんでしょう?

地震の専門家ではないので即答できませんが、エネルギーに換算すると、かつてソ連が開発した人類史上最大の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ(爆弾皇帝)」による人工地震と同じ規模だそうです。ますます分かりづらいですか? すいません……

冒頭のダム建設に話を戻しましょう。このダムの建設予定地を政府が調査したところ、よりによって真下に断層を発見。「地震の可能性も視野に入れ、耐震対策をとるべきだ」との調査結果をまとめました。

ところが建設会社側「現在の設計でも充分な耐震構造だから」と消極的回答。日本の原発問題と似たような展開となっています。

カンボジア人に地震の話をすると決まって「カンボジアには地震がないんだ。どうだ、参ったか!」と変な自慢をされますが、次回同じ話をする人間に出会ったら──

「お前知らんのか? 35年前にしっかりあったんじゃ! ほれ!」みたいな感じで、ねちっこく追い詰める予定です。かなりの確率で彼らの心を閉ざすことになると思いますが。
(文・本因坊)

建設予定地

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