シェムリアップ大停電 若干復旧の模様 でも観光はまだちょっと

シェムリアップで超弩級の大停電。トラックの運転手、幾ら請求されたのか?

先週木曜日早朝。バンテアイミエンチャイ州でタイ北部から伸びる送電線に大型トラックが突っ込み、シェムリアップ全域が完全停電してしまう──という大事件が起きました!

邦人殺害事件の陰に隠れてしまい、なぜかあまり注目されていませんが、先週木曜の午前5時50分を最後に、シェムリアップの電気が遮断されています。

シェムリアップ州の発電量は僅か10メガワット。州全体で約45メガワットの電力消費量があるそうで、35メガワットの差分をタイから購入しています。この重要な送電線を支える電柱に、アホなトラックが突っ込んだという次第で……。

プノンペンの旅行代理店に勤めるAさんの談話 :

「シェムリアップのホテル予約が急に取れなくなって……。これはおかしいと現地の知人に連絡して大停電を知りました。職場のエアコンも停まって汗だく。帰宅しても停電。給水ポンプも停まって水も出ない……。外国人だけではなく、お金のあるカンボジア人も発電機のあるホテルに移動しているみたいで、その手は満室です。知人は何とか、扇風機の動くゲストハウスを確保してしのいでます──」

一時的な水不足、バーストリートの飲食店では冷蔵庫がイッてしまい、発電機付きホテルの一部はこの機に乗じて便乗値上げ。発電機店は笑いが止まりません。

路頭に迷うのは観光業界だけじゃないようで、養豚場ではブタの水洗いができず、発電機のある病院も、燃料の確保とその経費に頭を抱えています。

月曜午後(3月4日)には一時的に中心部の送電が再開されましたが、引き続き計画停電が実施され、エリアごとの通電時間が細かく設定されています。この状態があと三〜四日は続くようで、はっきりした復旧スケジュールは公開されていません。

マーケットはほぼ平常通り動いているようですが、在住者はFacebookを駆使して通電エリアを探り出しつつ、バッテリーマークの赤くなった携帯電話片手に町をウロウロ。プレアビヒアで小競り合いを続けるタイ・カンボジア両国ですが、結局、こんなささいな事件でシェムリアップは瀕死の状態です。

アンコールワット訪問を検討中の皆さん、今週は外したほうが無難ですね……。
(文・クーロン黒沢)



“シェムリアップ大停電 若干復旧の模様 でも観光はまだちょっと” への1件のコメント

  1. @Bigotes より:

    アンコールワット観光はしばらく外した方がいいですね。 RT @kurosawa6502: シェムリアップ大停電 若干復旧の模様 でも観光はまだちょっと http://t.co/W7Yed5MxCE

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