一体誰が!? はた迷惑な捨て広告ステッカー

プノンペンの建物って、近づくとなんだか薄汚い。その原因のひとつがこれです。

プノンペンで一戸建てにお住まいの方なら、ある朝、自宅の壁やら門柱に、妙ちくりんなちっちゃいステッカーを見つけたことがあるはず。あれ? こんなもん貼ったっけ?

共通規格でもあるみたいに、大きさはどれも同じくらい。5センチ✕4センチ程。カンボジア語で何やらびっちり宣伝文句らしき文言と電話番号が記されています。

時に同じものが二枚、三枚貼ってあったりもして、剥がすと大抵跡が残ります。跡が残るくらいならまだ御の字で、運が悪いと壁のペンキごと剥がれます。くそっ!

それでも見つけたらすぐ剥がしておかないと「ここはオッケー」とみなされ、後続ステッカー部隊の餌食となり、気がつけば走り屋の車みたいにベッタベタのステッカーだらけにされてしまいます。それが証拠に空き家や人通りの少ない家など、かなり悲惨なことになってます。

奴らは新築の家だろうがペンキ塗りたてだろうが容赦しません。いっぺん捕まえて気が狂うまで説教してやりたいところですが、誰が貼るのか、いつ貼ってるのか、全ては謎に包まれてます。でも、誰かがペタペタ貼って歩いているのは間違いありません。

地域によって広告のタイプは違うようで、シックスサマナアジトの近所は「配管詰まり修理」と「車貸します」がほぼ九割。仮にパイプが詰まっても、車が欲しくても、こいつらには絶対電話しません。
(文・クーロン黒沢)



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