全5機種で気合十分 : ノキアの新製品発表会を覗いてきました

もうお忘れの方もいらっしゃるかと思いますが、ケータイといえばノキアという時代がありました。

コ・ピッチ(ダイヤモンド・アイランド)をうろついていたところ、偶然ノキアの新製品発表会に出くわしました。

その昔、ケータイといえばノキア。ノキア片手にカッコいいと言われた時代もありましたが、今や見る陰もない有り様。ノキアといえば貧乏人ケータイの代名詞。例えるなら、55万石の大大名から八丈島の流刑人にまで落ちぶれた、宇喜多秀家みたいなもんですかね。戦国マニアの皆さん、膝を叩いて頂けたでしょうか?

こちらの発表会。社運を賭けたSymbian OSでコケたノキアが、Windows Phone搭載のLumiaシリーズで最後の攻勢をかけようとするいわば関が原。会場には販売店関係者はもとより、広告塔のクマエセレブも大勢押しかけ、やたらと気合いが入っていました。

発表された新機種は5機種、ハイエンドからローエンドまで幅広くカバーされております。

今回、ノキアは全モデルにクマエユニコード準拠のタッチキーを実装。電話でもごく普通にクメール語のSMSがやりとり可能。SMSだけでなく、メールやFacebookの書き込みもクメール語でオーケー。普及すれば、カンボジアの生産性と民度がよりいっそう落ちることは確実と言えそうです。出生率は上がるかな?

値段も激安で、ターゲットはズバリ「普通の人」という注目のローエンドモデル “Lumia520” は実売170ドル程度。中国製の怪しげなアンドロイドスマホと大差ありません。

カンボジアにおけるノキアのシェアですが、20ドル~100ドルの低価格ケータイで六割を占めているにも関わらず、それ以上の価格帯では三割と苦戦中。

新発売の戦略モデルLumia520で、これまで低価格ケータイを使っていた層を一段階引き上げ、全体シェアを増やしたいとのこと。発売はクメール正月明け頃。早ければ4月中には店頭でお目にかかれそうです。
(文・木村五兵衛)



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