カンボジア人民党フェスティバル しめやかに開催される!

フン・セン! チア・シム! ヘン・サムリン! そうです、私は人民党の奴隷です。木村五兵衛人民党コンサートで狂喜乱舞の巻。

救国党ばかり注目され、いまいちノリの悪い近頃の人民党。そんな人民党が支持者を集め、大規模なコンサートを催すと聞きつけ、人民党の奴隷を自称する拙者、いそいそ出かけてまいりました。

独立記念塔からフン・セン首相のご自宅前、果てはソティアロス通りまでを完全封鎖。ついでに香港センター前の公園まで封鎖しちゃうという大規模なものでした。

会場はもちろんのこと、会場に繋がる道も軒並み封鎖されておりますので、取材といえど会場入りにひと苦労、警備の警察に激しく詰め寄られますが、そこは蛇の道。拙者がいかに人民党を愛しているか、声を荒げつつも力説。なんとか入れてもらえました。

集まった支持者のほとんどは、バスかトラックの荷台に載せられ、地方から動員された人たちのようです。そんな彼らが思い思いに楽しいひと時を過ごしています。

コンサートは大型トラックの荷台を改造した仮設ステージ2箇所、公園内に大型ステージが一つという構成です。各ステージでは人気歌手やタレントが、自分が一番の人民党の支持者です──とアピールしまくり、歌や踊りのパフォーマンスを繰り広げ、多くの支持者を大熱狂させておりました。

ステージの周りにはCPPの巨大看板。人民党三人衆の写真が所狭しとぎっしり。まさに人民党一色。熱狂する支持者も揃いのCPPシャツ、CPPキャップ姿で、アツい結束をアピール。

熱狂中、心配になるのは脱水症状などの体調不良ですが、心配ご無用、道路脇には泣く子も黙るカンボジア赤十字印の飲料水「オーラル」が山積み。余計な心配してすみません。ごめんなさい。本当にごめ
んなさい。

水だけではありません。小腹が空いた皆さんのため、人民党が弁当まで用意しています。正に至れり尽くせり。拙者も顔を伏せながら配給の列に加わり、何食わぬ顔して弁当をゲット。

気になる中身は豚肉と野菜炒めにご飯というシンプルな構成。うまいです。心の底からうまいです。だか ら許して……。

水に弁当まで用意するあたり、さすがは潤沢な資金力の最大与党。人民党でなきゃ、こんなゴージャスなイベント出来ません。かっこ良すぎるぜ人民党。人民党万歳! ついでなんで、参加者の皆さんにも感想を聞いてみました。どうです。楽しんでますか?

「そうだね、トラックで服を渡されて、みんな同じ服を着てきてね!よくわからないけど楽しい!ヒューッ!」

テンション上がりすぎて絡むのが怖いけど、人民党の人気ぶりは良くわかりました。支持者に混ざり、歌手の美声に聴き惚れて、踊って歌って喰って飲んで、帰宅の途に着きました。

カンボジアってホントにいい国だなぁ。これでいいんだもんなぁ。
(文・木村五兵衛)



コメントを残す