怠けすぎ 犬に物乞いをさせるプノンペンのブラック調教師に憤った!
グローバリゼーションの波に乗り、貧困国へのアウトソーシングが流行中。つまらない仕事を大量に受けた貧困国の人もまた同じって話!
先日、町を歩いていたところ、一匹の犬が小さなバケツをくわえ、時折寂し気な声を発しながら道端に座っていた。もしやとバケツを覗きこむと小額紙幣がたんまり。かわいそうに。物乞いの下請けをさせられていたのだ。
驚いて立ち止まると、さほど遠くない場所でのんびりタバコを吸いながら、犬を監視する小汚いおっさんの姿が目に入った。
このおっさん、犬が疲れてバケツを置くや、すぐさま飛んできてカンボジア語で何やらお説教。犬はその度に嫌々バケツを持ち上げるといった具合で、一分たりとも休ませない。物乞いもアウトソーシングの時代?
普段、道端の犬猫には厳しいプノンペンっ子も驚きを隠せない様子で「かわいそう、かわいそう」という声があちこちから飛ぶも、おっさんは完全に聞こえないふり。
人間の物乞いはすでに飽和状態。ライバル同志の抗争も続発するプノンペン。そんな業界に意表をついたカタチでデビューした一匹の犬。収入面では大成功だが犬の幸せにはこれっぽっちも関係ない様子。真似する輩がこれ以上増えないよう、見つけてもお金は入れないで欲しい。
(文・木村五兵衛)
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