プノンペンは遊覧ボートでドンブラコ、ドンブラコと優雅に過ごしたい
偽のチケット売りに気をつけろ! 本当はめちゃくちゃ安いトンレサップ川遊覧
プノンペンの縁を流れるトンレサップ川に、遊覧ボートがあるのは皆さんご存知でしょうか?
その遊覧ボート、実はめちゃくちゃ安いんです。 拙者、噂を確かめるべく実際に乗船。優雅なひと時を楽しんで参りました。
乗船地は川沿いのグロリア・ジーンズ・コーヒー脇の桟橋から。道沿いに看板が出ているので分かりやすいと思います。
が、しかし……この看板こそが嘘!真っ赤なウソなのです!
看板には5ドルと言うプノンペンの常識からは逸脱した超高額な料金が書かれています。
しかし、こちらの超高額料金全くの嘘っぱちですから、おいおい、5ドルって世界一周船の旅にでも行く気かい!って軽く突っ込んでスルーしてね。
スルーした先にある桟橋を降りた先が正規料金のチケット販売所。とは言っても小汚いおばちゃんにお金を払うだけ。
その額なんと驚きの5000リエル(1.25ドル)。
そうなんです正規料金はたったの5000リエルなんです。えっと、看板にはいくらって書いてあったっけ? いいのか?
もうそんな昔の話忘れてしまいましょう!
お金を払ったら桟橋に出ているカンボジアローカルの屋台で水やらお菓子やらを買いましょう。
乗船料金が安いんですから少しくらい贅沢しましょう。拙者も奮発して水を一本買いました。
遊覧ボートに乗り込むとプラスチック製の椅子が適当に置いてありますから、自分の座りたい所に椅子を移動して座りましょう。
完全フレキシブルですからみんなとワイワイやるも良し、川を眺めながら1人涙するも良し、全てがあなた次第です。
拙者も座って待ちます。
しかし、かなかな出発しません。何でかなぁ~と思っていたのですが、
こちらのボートある程度人が乗ったら出発するシステムのようで時刻表も有るには有るのですがほとんど守られてません。
先ほど買った水をチビチビ飲みつつ待っていると、若者のグループや、もう我慢ができないといった感じの若者カップル、
つかの間のひと時をしっぽりと楽しむ不倫カップルなどが乗ってきます。皆、好きなポジションに陣取り自分たちの世界といった感じ。
そして客が概ね集まったところでいよいよ出発! 遊覧ボートは川の上を走り出します。
コースは王宮前を通過しダイヤモンドアイランド付近まで川を下り、メコン川に合流し中洲をまわり戻ります。
時間は大体一時間程度。プノンペンの喧騒を船上から優雅に眺めつつぼんやり過ごせば気分もスッキリ、明日への活力が湧いてきます。
若干川が臭いのが気になりますが、こればかりは自然の力。どうしょうもないので我慢しましょう。
拙者もつかの間の優雅な時間に浸って気分スッキリです。帰り際改めて5ドルの立て看板に目をやりますが、何処からどう見ても5ドル。
観光客を狙っているのか何なのか、あまりにも大きな差額です。
後日カンボジア人に遊覧ボートについて話をしてみると、確かに5000リエルだということでした。
でも、注意が必要。いかにも外国人っぽくしていると5000リエルでは乗船拒否されるそうです。
つまり……。5000リエルで乗れたのは嬉しいのだけれど他のことで悲しくなった拙者でした。
(文・木村五兵衛)