カンボジア鉄道 期間限定復活運行のチケット購入

動いてるのか動いてないのか。それさえ謎だったカンボジア鉄道がいよいよ本格始動の予感。2016年4月のカンボジア正月に8日間のテスト運行を開始。その記念すべきチケットがいよいよ発売となった。

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カンボジア鉄道は、プノンペンとシハヌークビルを結ぶ南線と、プノンペンとポイペト(タイ国境)を結ぶ北線の二系統がある。日本で鉄道といえば、安全や正確の代名詞。しかし90年代のカンボジア鉄道は、機関車の先に地雷・爆弾避けの「捨て車両」をつけて走るほど沿線の状況が緊迫。その捨て車両にも人が群がり(超危険な先頭車両はタダだった)、爆弾や地雷のほか、盗賊の襲撃を受けたりと、安全・安心という言葉から最もかけ離れた交通手段だった。どんな感じかというと、こんな感じ。


Cambodia Train Adventure 2009 RRC Toll Royal… 投稿者 ListonAlfred

線路や車両は限界を超えたオンボロぶり、気が付けば旅客列車の運行は中止。その後、数年がかりで設備の改修が行われ、このほどトールロイヤルカンボジア鉄道社がうん年ぶりに、2016年4月9日から8日間限定でプノンペン―シハヌークビル間の266キロ区間(タケオ、カンポット経由)において旅客列車の試験運行を開始することになった次第。

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というわけで早速チケット購入のため駅に行ってみた。駅敷地の一部が周辺オフィスワーカーの駐輪・駐車場になっているみたいで、以前は超厳重だった出入りの管理はザル状態。駅舎の柵もオープンしていたけど、チケットカウンターは無人。この状態(写真参照)を見れば中でチケットが売られていると考えるのが常識だが、実は別の場所で販売されていた。紛らわしい。

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価格は6ドル。全席指定。毎朝7時発。初日と最終日を除き、毎日プノンペン発とシハヌークビル発・ブルーラインとイエローラインのそれぞれ二系統が運行されている。カンボジア正月ど真ん中の運行なので、シハヌークビルのホテルやレジャー施設は便乗値上げのぼったくりモード&大混雑なのは覚悟すること。正月早々働かされる駅員たちの士気も非常に心配。記念スべき初日に乗りたいところだが、色んなミスが連発しそうな気がしてならない。事故があるとしたら初日だな。

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静まり返った駅舎。以前は写真撮影にむちゃくちゃナーバスだった。ある仕事で駅構内の撮影許可をとりに行ったところ、スタッフ全員の損害保険をかけろだの、無茶ぶりされて結局断念した思い出が。今は撮り放題(一応撮影禁止のプレートはあったけど)

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ソファまで準備された窓口。残念ながら中は無人。かつては警戒厳重でした。

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チケットはこちらで。販売開始日の8時ちょうどにすべりこむと、係の白人が発券作業を始めるも、席番号だの日付だの記入する欄が山ほどあり、チケットを受け取るまで棒立ちで15分ほど待たされた。

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こちらがチケット。片道8時間オーバー(バスだとこの半分くらい)。勢い余って往復分買ってしまったが、精神的に辛いだろうなぁ……。

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無人のホームに中国製のディーゼル機関車がぼんやり佇んでいた。私は鉄ちゃんじゃないが、乗車日が楽しみだ。



“カンボジア鉄道 期間限定復活運行のチケット購入” への1件のコメント

  1. プノンペン駅、前は写真ダメだったとあるけど、昔廃屋みたいな車両にまで入っていろいろ撮りまくったことがある。電車はちょっと乗ってみたい。【カンボジア鉄道 期間限定復活運行のチケット購入】 https://t.co/KWiWwy8Cr5

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