成都のナイトクラブは葬式みたいだった
チベット遠征の途中、成都へ寄った。
バンコクから成都への往復チケットはタイ航空で1万バーツちょっと。とある知人に「ここは安い」と勧められたカオサンの某トラベル(結構有名)に行くと、そもそも成都を知らなかったのはいいとして、自信満々13000バーツと叫ばれた勢いで思わず買ってしまった。
あとで聞いたらいつも買ってるマレーシアホテルそばの代理店が二千バーツ安かった。浮気した罰でしょうか。それにしてもむかつく……。どうでもいいけどコピーソフト15枚分。ちなみに摘発のあったパンティーププラザはほぼ復活しています。
中国は久しぶり。シンセンと珠海はたまに行くが一泊以上するのは10年ぶり。今回は中国人から中国語で値切ってくれと頼まれるほど中国を極め尽くしたA氏が面倒をみてくれる──というので下腹部が痛くなることも無いだろう‥‥。
成都空港は改築され、中国でも一番でかいレベルの新空港になったそうだが、到着側は昔のままでメーソッドの空港よりもしょぼい。とりあえずA氏と一緒にバックパッカーが集まることで有名な交通飯店に向かい、夜は近くのチベット風ナイトクラブへ。
普段着でチベット人だかなんだかわからない女の子が五名。チベットの酒は砂糖水のように甘く、つまみは煮ただけで味もなんにもついてない肉塊。ステージでは普段着の男女がニヤニヤしながらチベットダンス(?)を踊っている。客は僕ら二人だけ‥‥と思ったら、毛唐が数名、ムホホホと豪快な笑い声を響かせながら入ってきた。楽しいのだろうか? 明日はラサ入りである。
(文・クーロン黒沢)