暗黒アジアン・ハッカーズ
なんの罪悪感もなく、コピーしまくっていた時代だった!
暗黒アジアン・ハッカーズ:太田出版:1999年
総勢356ページ! 写真点数300点以上の超豪華本。
ある日、バンコクの煤けたアパートの一室で友人のコピゲー帝王・鶴見君がおもむろにノートパソコンを開き、コレクションしていたエミュレータ改造ロムの数々を自慢しまくったのがそもそものきっかけ。
版元が潰れてしまった「オトナのハッカー読本」の第二弾にあたる本ですが、流れの激しいインターネット関連のお話を極力排除し、改造ゲーマーとアジア買い出しに焦点を絞ってみました。
その後、何度かタッグを組むことになる流浪のマンガ家・マミヤ狂四郎氏の秋葉原マンガもお勧め。発売直後、ツタヤより厳重抗議を頂きました。万引きの仕方とか書いたからね……。だからといって、該当する項目を削除しろ!とか、そういうケツの穴の 小さいことを一切言わないツタヤの心の広さにひどく感銘。皮肉でもなんでもなく、ちょっといい話でした。
(文・クーロン黒沢)