カンボジアの素:ポイペトへの移動
この記事は90年代にミニコミとして出版したガイドブック「カンボジアの素」に書いた記事を復刻したものです。後年、情報を追記したりしていますが、全体的に古すぎ、記述が攻撃的で、正確ではありませんので、読んで懐かしむ程度でお願い致します。
バスは7.5ドルくらい。タクシーは後部座席30000リエルから。運がいいと後ろ三人。助手席ひとりだが、運が悪いと後ろ4-5人。前2人ということも。但しこの路線は長距離なのか、無理やり客を詰め込むことは少ない(と思います)。
カンボジアのタクシーは助手席二人がけが常識なので、いやなら二人分払って助手席に一人で座ろう。ちょっと金のある地元民も普通にしていることなので、成金ぶりやがって……とか、そういうことはないです。タクシーもバスもバッタンバン経由。昼間なら所要7時間から8時間。バスだとタクシーの1時間半増しくらい。
タクシーは夜中の1時くらいから順次出ている(中央市場横のたまり場発)。ドライバーは出発間際まで仮眠をとっているので、夜中発のタクシーを使うときは昼間に価格交渉などを済ませ、ホテル若しくはゲストハウスまで迎えに来てもらう。
夜中の1時2時にプノンペンを出ると、命知らずのドライビングで早朝には国境を越えることができる(所要約5時間)。この区間は距離があるので夜中出発も当たり前。途中、襲われたりすることはあまり無いと思うが、交通事故の危険はあると思います。タクシーぶっ飛ばすし、夜は皆ハイビームのまま走ってますから。
外国人旅行者をターゲットにした事件も報告されている。レイプされそうになっただの、金をとられただの、首しめられただの、中には走行中の車から(逃げようと)飛び降りて大怪我した人も。被害に遭うのは大抵女性一人とかで、プノンペン発→ポイペトよりもポイペト発のタクシーが怖い。
タクシーを選ぶときは予めドライバーの名刺をもらい、電話番号とか名前を頭に記憶しておく。でもって同乗者の雰囲気も確かめたい。全員グルならなにされても助けてもらえない。
ま、タクシー乗り場は一種独特の雰囲気で、半ば強引に客を詰め込んでゆくわけなので、いちいち他の客の顔まで確認できないムードがありますが。できればババアとか子供のいるタクシーにしよう。でも、ババアと子供は酔ってゲーゲー吐いたりする確率が高く、それはそれで困るんだけど。
プノンペン→バッタンバンは道もよくなり、まあまあ快適。バッタンバン以降も急ピッチで工事が進んでいるので、二、三年後には4時間くらいで行き来できるようになるのでは。
プノンペンから陸路でタイに行くのなら、1日余分にかかりますがポイペトよりもココンをおすすめします。町の雰囲気全然違うから(歌舞伎町と藤沢くらい違う)。ポイペトは通称「屑の町」。カンボジア全土から犯罪者とその予備軍が金めあてに集まるところ。西部劇とか好きな人にはお勧めだが……。 (2004・K)
(文・アジアの素編集部)