クメール庶民通信 : 週末に肉を喰らう庶民が急増中!
週末、賑わう場所といえば居酒屋ですよね、ハナ金なんて言葉もありますし「今日は飲むぞ!」と羽を伸ばしたくなるものです。
国が変われど庶民の心はひとつ。カンボジアも金曜夜に特別賑わう場所があります。ハイ、焼肉店です。
ちょっと前まで、平日も休みも関係なく休んでいたクマエ社会ですが、最近徐々にメリハリついてきたようで、週末には友人や同僚と共に肉を喰らうのがブームです。
アジアでも食肉消費量が少なく、まだまだ野菜と魚中心の食生活を送るクマエですが、基本的に肉は大好き。高価で味もいまいちなカンボジアの牛肉ですが、料理の仕方次第です。
拙者、プノンペンで今最も熱いとされる焼肉店に行ってきました。ワットウナロム裏手、カンダール市場にほど近いお店です。
2年前はシンナー中毒の餓鬼がたむろするちょっと危ない一帯でしたが、そんなこと気にしない勇気あるクマエが店をオープン。それが大繁盛したことから、プノンペンの法則で隣近所に二番煎じが激増。焼肉ストリートとなりました。
なにせ金曜日ですから、あちこち宴会状態の大盛り上がり、ガヤガヤうるさい連中は皆、20代のオシャレした若者です。
料理はもちろん焼肉。小さいお皿が4ドル。大きなお皿は6ドル程度。カンボジアでは決してお安くありませんが、割り勘すれば出せない額ではありません。焼きそば、焼き飯などもあり、こちらも高めの1皿2〜3ドルです。
料理は高いがビールは激安。この手の店ではソフトドリンクよりビールのほうが安いので、皆さん水代わりにビールをガブガブ。女の子もガブガブ、これじゃ出生率が上がってしょうがないですが、そのかわり、皆さん帰りは酒気帯び運転で死亡率も高そう。
それはそうと、ふざけあう若者の楽しそうなこと……。若いっていいですねえ。数百円でべろべろに酔っ払って未来が語れるんですから、こんなに素晴らしい国はありません。拙者もそろそろ、未来のことを考えないと。
(文・木村五兵衛)