ベトナム戦争から40年。米兵が無言の帰還
ベトナム戦争まっさかり、カンボジアで犠牲となった米兵の遺骨返還式典がプノンペン空港で行なわれました。
ゲート前にアメリカ軍所属のC-17輸送機が駐機されるなか、空港VIPエリアで執り行われた式典には、ウイリアム・トッド米国大使をはじめ、アメリカ、カンボジアの両国代表が出席。
「ベトナム戦争に参加した兵士の息子として、この式典に参加できることを光栄に思う。カンボジア政府の協力に感謝したい」
大使のスピーチが終わると、コンポンチャム州で発見された3体分の遺骨が棺に移され、星条旗が掛けられた後、米軍兵士によってC-17輸送機へ収められました。
ベトナム戦争での米軍戦死者は約4万人。ベトナム戦争当時、北ベトナムの補給路を断つべくカンボジア東部への空爆が行なわれるなど、米軍は隣国カンボジアでも数々の作戦を展開。少なくない数の犠牲者を出しています。
(文・木村五兵衛)