バンコクの放射熱 顔を真っ白に塗った小便臭いタイのローティーンたち

s-0044 バンコクに戻ってきた。昼間はパンティーププラザで買い物をした。いっしょに来ていた下条君が、日本のエロゲー専門店にどうしても行きたいというのでついていくと、無人の店の床にCDが散乱していて、近所の店に訊ねたら、つい昨日、警察に摘発されたという。しばらくすればまた営業するよ! と言われた。ここでは邦楽のmp3がまとめて入ったCDなども焼いているそうで、そういうものが欲しかった僕は少し残念に思ったが、たまには本物買うのもいいかと思い、そのままサイアムスクエアのタワーレコードに向かった。

 サイアムセンターの一階では新人アイドルのオーディションみたいなイベントが開かれていて、顔を真っ白に塗った小便臭いタイのローティーンが踊り、歌い、小中学生の男女が黄色い歓声を挙げている。舞台裏では歌い終わった半素人のアイドルがファンと記念撮影をしていたが、こいつらが本当にもう、恥ずかしいくらいカッコつけてポーズをとっていて、うち一人はパンツが見えていたが、当人は全く気づいていないようだった。ちなみにパンチラを発見したのは下条君だった。

 ここのタワーレコードには日本のCDも売っているが、商品があまり回転していないようで、新しいタイトルがほとんど見当たらない。帰ろうかと思ったそのとき、日本の書籍と中古CDの専門店を見つけ、期待して入ってみる‥‥が、真っ先に目に入ったのが「East end X Yuri」のアルバムだったりして、落胆は隠せない。

 書籍の品揃えも気持ち悪いが、メガネをかけた小学生くらいの女の子(タイ人)が、なぜか「釣りの友」を熱心に立ち読みしている姿を見た。僕らが近づくと恥ずかしそうに逃げていった彼女。全く微笑ましい。

 出るとき、通りの電光掲示板に表示された「現在の気温・47度」という文字を見て頭がクラクラする。

 夕方、盗み撮りが趣味の友人・尾藤さん(仮名)と会った。彼はいま株の売買で食っているが夢精にもこだわりがあり、ここ三ヶ月間はオナニーもせず、夢精したばかりだという。そんな彼に「どんな夢を見たんですか?」との問いを投げると、予想もしない答えが返ってきた。

「あのねえー。人間じゃなくてねえ、なんか森を歩いてたら熊がいてさあ、結構色っぽい熊だったんだよね」

 尾藤さん、只者ではない。



コメントを残す