いなくなっちゃうの?。ビンロウ姉ちゃん 殆どトップレス状態の檳榔西施ゾーンをさがして

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 知人より、貴重な檳榔姉ちゃんの写真がメールで届いた。
 ビンロウ(檳榔)とは……。ビンロウ樹の実を石灰と一緒に口の中でくっちゃらくっちゃら噛み、たまった汁(よだれ)をプシューッって道端とかに吐き捨てると、地域住民にとってはいい迷惑だが、本人は気持ちよくなれる(興奮作用がある)という嗜好品のこと。眠気覚ましになるので長距離運転手が愛用している。要するにタイのトラック運転手がヤーバー食うようなもんで、あっちは違法だけどピンロウは合法だ。

 ビンロウにもタバコみたいなブランドがあり、それぞれ思い思いにデザインされた箱に入っている。箱をあけると葉っぱに包まれた小指の先くらいのビンロウがズラリと並び、石灰もセットになっている。値段はまずまず高い。精神依存性があるからハマると金ばかりかかり、かつてはビンロウ代に困って娘を売り飛ばした親父も少なくなかったとか。

 いかんせん、楽しんでいる風景がどう見てもスマートじゃないため、最近では下品なおっさんか、もしくは下品なおっさん予備軍に愛好者が限られ、販売数は少なくなる一方である。

 チベットやプノンペンでも手に入るし、雲南省の少数民族・チンポー族(景頗族)も愛用しているビンロウだが、いま現在、ビンロウ愛好者が最も多いビンロウ震源地といったら問答無用で台湾。そんな台湾にて、ビンロウの売れ行きを辛うじて支えている縁の下の力持ちが「檳榔西施」。いわゆるビンロウガールである。

 檳榔西施は街道沿いのスタンドで道ゆく男達にアピールしながら檳榔を売る路上販売員である。でも、ただ突っ立ってただけでは誰も振り向かないのでハデな服を着たり化粧を濃くしたり、店の蛍光灯をピンクに変えてみたり……。エスカレートするうち、上の写真みたいになってしまった……。

 はじめて檳榔スタンドを見た人は十中八九売春宿と勘違いするが、彼女たちは性的なサービスを提供するのではなく、あくまでビンロウを売るだけ。しかし、交渉次第ではその種のサービスを提供する檳榔西施もいるらしい(リンクのインタビュー参照)。

 で、こんなのが立ってたらドライバーが脇見をするのは当たり前だし、実際、檳榔西施がらみの交通事故が多く、事情を知らない外国人が売春宿と勘違いして値段交渉をはじめてみたり、日本から檳榔西施巡りツアーがやってくるなど、様々な意味で盛り上がりすぎてしまったため、このたび、法律でセクシー衣装や客引き行為が禁止されることになったそうだ……。

 しかし、地方によっては活発なところもあるようで、上の写真は檳榔西施のためだけに台湾へ行き、借り切ったタクシーで檳榔スタンドに乗り付け、店の檳榔を買い占めて仲良くなった檳榔西施の写真を撮り歩いているという檳榔カメラマン・SAさん(仮名)からのプレゼント。連日、気が付くとタクシーの後部座席が買い占めた檳榔の箱でパンパンになってしまうとか。

 とある田舎に殆どトップレス状態の檳榔西施ゾーンがあるという噂を聞いたSAさんは逆風にも負けず、来るべき檳榔撮影の日に備えカメラを磨いているとか。いい話です。

ショック!。こんなのが道沿いにいたら前なんか見てらんない……

檳榔西施へのインタビューがありました。



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