カンボジアの素:通貨

この記事は90年代にミニコミとして出版したガイドブック「カンボジアの素」に書いた記事を復刻したものです。後年、情報を追記したりしていますが、全体的に古すぎ、記述が攻撃的で、正確ではありませんので、読んで懐かしむ程度でお願い致します。

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カンボジアでは何といってもドルが強い。エアチケットやビザ代もドルの現金以外は受け付けないという方針らしい。もちろん、日本円やT/Cを両替する事も可能なのだが、銀行は土曜、日曜休みで、11時から2時までは昼寝の為、クローズと不便極まりない。

どうしてもドルの現金が必要な場合は、銀行等で替えなければならないが、ドルのT/Cで2%の手数料。また、日本円の現金なら1$=108円(1994、10月現在)である。他には、市場周辺に屋台のような両替商なども多数出ているが、土日に行ったりすると平気でレートを下げてくるしであまりいい印象はない。

とにかく、レートを考えるなら、日本で大量のドルの小額紙幣の札束を用意するのがベストである。

一応この国の通貨の単位はリエルで、2500リエル=1ドル(1994、10月現在)という公式により、おつりがある場合はリエルでかえってくる。が、たまに2600リエルとかで計算してくれる有難い商店などもあるので探してみよう。実はこのお釣でもらったリエルを有効に使うのが賢い貧乏人の知恵なのだ。

例えば、バイクタクシーに最初から200リエル札とかを見せて、行き先を伝えたりするとか、乞食には100リエル札とか渡して追い払うとか。そうこうしながら何日か滞在する内、1ドルの重みに気が付く事だろう。(1994)

現在。1ドルは3800リエルです。乞食には100リエル渡せばOKです。50リエル札が最小単位ですが、流石に50リエル乞食にあげてもいやな顔されます。

いまではやろうと思えば全部リエルで通ります。ただ、100ドル分の500リエル札を渡したりすると嫌がられるかも。高額紙幣は町の両替屋にあります。銀行は普通に朝9時から午後3時まで営業中。T/Cはフォーリントレードバンクが手数料の安さでお勧め。現金なら市場のまわりの両替屋でも換金可能だが(円→ドルもOK)レートに注意。あと、ごまかされることもあるので注意。(2004)

ドルの偽札が大量に出回っています。5ドル10ドル札にも注意。お札の肖像画の縁あたりを指でなでなでして、凹凸がなければ偽札。という判断方法が主流なので、これに該当すると(古びた札など)たとえ本物でも断られることがある。スーパーなどでおつりをもらったら、しつこいくらいにチェックすること。しないとあとで泣きをみます。(2004)

破れたり欠けたり極端に汚れたドル札はもっとよくない。普通の店ではまず受け取ってもらえないと思います。こういうときは両替屋で交渉すると、少し欠けた100ドルをまともな97ドルと交換してくれたりします。お金を受け取ったり渡したりするときは、常にババ抜きをしていると思うこと。リエル札はそのへん、すこし寛容です。(2004)
(文・アジアの素編集部)

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