失われた時を求めて プノンペンゲーセンリポート#2

プノンペンに日系のゲームセンターがあるんだって!

ネットで調べると、わかったのは会社名と「2年前プノンペンにオープンした」という情報のみで詳細は不明。

日系が絡んでいる以上、薄暗い室内で虚ろな瞳をしたバイタクが画面を見つめながら黙々とスロットに興じる類のゲーセンでは無いと予感し、ショッピングモールに入る大型ゲームセンターを中心に調査開始。

まもなく、オリンピック競技場脇に建つショッピングセンター「シティーモール」内のゲームセンターに、日本の中古ゲーム機が多数ある──という話を聞いて、すぐに訪問。

まだテナントがスカスカのがらんとした広大なフロアに、昔、日本のデパートの屋上でよく目にした、パンダの乗り物が2体、ぽつんと放置。奥に目をやると、お目当てのゲームセンターを発見! 従業員に尋ねると、たしかに日系企業が経営しているとのこと。ビンゴ。

個室カラオケに隣接する500㎡ほどの店内には、型落ちのレーシングマシーンや格闘ゲームなどが多数あり、ざっと見たところ、7~8割が日本の中古ゲーム機。1ゲーム1コイン/1コイン500リエルが基本だが、レーシング機のような大型機になると、1ゲーム2~3枚程度必要。スロットゲームなどでメダルを集めると、ぬいぐるみのようなグッズに交換可能。換金は不可。

せっかく訪問したのだからと、1ドル分・8枚のコインに両替していざ参戦。久しぶりにと、クレーンゲームに挑戦したのですが、1体の人形も釣り上げることができず終了。

「日本人だ!きっと何かすごいのを釣り上げるよ!」

期待に目を輝かせながら、自分の真横でじっとプレーを見守っていた少年に、心の中で「ごめんな」と謝りました。
(文・本因坊)

Fan Park/シティモール3F
日本の中古ゲーム機販売会社が経営するゲームセンター


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