シェムリアップ怪奇譚 : 怪しい自称日本人ガイド「じいくん」の謎

2011年6月頃からシェムリアップで、自称ガイドを名乗るバックパッカー風日本人男性によるトラブルが多発。アンコール日本人会が注意を呼びかけています。

[portfolio_slideshow]

連日、若い日本人女性ばかりを狙って声を掛け、怪しげなツアーを売るこの男、自ら「じいくん」「じくう」と名乗っています。

長髪とヒゲがトレードマーク、身長170センチ前後の細身35歳。一年ほど前からシェムリアップに滞在。でも自称・カンボジア在住10年。英語もクメール語もイマイチ。

狐を思わせる細い目は、どんなに明るく話していても決して笑わないのが特徴で、日中はヤシの帽子かクロマーを頭に巻いて、たまに太鼓を持ち歩いています。警戒警報が出てからはヒゲを剃って変装することもあるそう。

主要ゲストハウスは出入り禁止のため、パブストリート、オールドマーケット周辺をパトロール。ターゲットは若い日本人女性です。

発見するや「日本人ですか！」と声をかけ、「ツアーに参加しているのか」を確認。更に安く、ツアーでは行けない場所に連れていけると自慢をこいて、金の話になると目付きが鋭くなります。
食事中に突然現れ、テーブルの料理を勝手に食べ始めることもあるというから、恐ろしいことです。

うっかり行動を共にすると、全ての勘定を払わされるのはもちろん、友人と名乗る怪しいトゥクトゥクから多額のチップを要求され、麻薬をやらないかと誘われることも……。

*エピソードその1
頼みもしないのにチェックアウトの日にホテルに現れ「寂しくなるから行かないでくれ」と泣き出さんばかりの顔で哀願。
「空港に行ってお見送りしたい」と現地旅行会社手配の車に乗り込もうとする。

*エピソードその2
ベンメリアガイドを頼んだら別の遺跡に連れて行かれた女性。部屋に泊まらせろと言われ、逃げると翌朝ホテルのレセプションで騒ぎ、勝手にエレベーターに潜り込み客室フロアに潜入しようとするも追い出され、諦めると思いきやレストランで朝食を食べに来る女性を待ちぶせ。さらに空港で待ちぶせ。

*エピソードその3
「カンボジアに来たらカンボジアのディスコを見てからじゃないと帰っちゃダメだよ～」と軽いノリで声をかけられるも、周りのトゥクトゥクから「そいつは狂ってるから逃げろ」と目で合図され、レストランに逃げ込むも追われ、勝手に同席される。

近頃では頬の傷を隠すため顔にクロマーを巻き、アルカイダ構成員風のいでたちで町を練り歩くことも……。

既に現地の警察と大使館が動いているようですが、旅行者におきましてはくれぐれもご注意ください。尚、シェムリアップでは外国人によるガイド、ライセンスのないガイドのツアーは基本的に禁止されています。
(構成・クーロン黒沢)

本件についてのお問い合わせはアンコール日本人会へ。

ソース : 注意喚起：自称日本人ガイドによるトラブル

じいくん出現ポイント

View Beng Mealea Temple in a larger map

[amazonjs asin=”B00EXHYCX2″ locale=”JP” title=”シックスサマナ 第6号 愛は金で買えるのか？”]