木曜コラム : プノンペン廃墟探訪 DQNの描いた謎の壁画

先月ご紹介した「名も無き寺(あるんだろうが)」の脇に、20年以上手付かずの廃墟群が佇んでいます。

私の心のオアシスである某寺の隣に、広大な空き地があります。さてどのくらい広大かと申しますと、東京ドーム二つ半、もしかすると三つぶんくらいはありそうです。

国道沿いの好立地にこれだけの広大な空き地。しかも20年あまり手付かず。入ろうと思えば簡単に入れる……。普通、こうした空き地は付近住民の遊び場となったり、流民の住処となるのが常識ですが、何かとんでもない秘密でもあるのか、人影を見ることはまずありません。

一帯には雑草や枯れすすきが生い茂り、木枯らし紋次郎が現れてもおかしくない雰囲気。そして、この荒地の端っこに謎の廃屋があります。廃屋とはいえコンクリート製の立派なお屋敷。この屋敷を取り囲むように数個の建物が集まっているのです。

薄気味悪いんで、これまで見て見ぬふりを決め込んでいましたが、ちょうどネタが切れたこともあり、寺の参道からぶっ壊れた塀を抜け、沼伝いに潜り込んでみました。いい具合に、誰かが作ったよれよれの桟橋がかかっています。足でぶち抜かないよう、少しずつ体重をかけ、安全を確認しながら慎重に進みます……と! まるで待ちぶせしていたかのように、廃屋から一匹の白い狂犬が!

ギャンギャン吠えてきやがりましたが、またいで先を急ぎます。目の前には、かつて使用人部屋だったものと思われる崩れかけた長屋が……。迷わず足を踏み入れました。

中には何もありません。日本の廃墟・廃屋がそうであるように、先人であるDQNたちの落書きが壁を埋め尽くしていました。窓越しに、巨大な母屋の入り口がぽっかり黒い口を空けているのが伺えます。よし、行くか! と中庭に出た瞬間、風になびく洗濯物が目に飛び込みました。あれっ?

どうしたもんか、呆然と突っ立っていると、隣の建物から現れた軍服姿のおっかない二人組に捕まり、こってり説教されました。はい、誰もここに入らない理由が少しだけわかりました。
(文・クーロン黒沢)

廃墟

大きな地図で見る



“木曜コラム : プノンペン廃墟探訪 DQNの描いた謎の壁画” への4件のフィードバック

  1. admin より:

    バベットは何度も通ったけど滞在したことありません。何かあるのかな? 機会があれば調査隊を派遣したいですね。私も隊員の一人として随行します。カンボジア(タイも)の屋台は、味の素をいちいちスプーンで計らず、袋のまま目分量でドサっと入れます。それもオリジナルではなく、味王とかを。だからタイでは煮物系を避け、カンボジアでは屋台そのものを避けてます。だめですね。もっとどんどん腹壊さないと。

  2. naga world より:

    お疲れさん、命がけでしたね。NAGA WORDの裏辺りの空地もあやしいです。妙に高い塀に囲まれ、中に迷彩服のユニフォームの人が!

    今後もこの調子で、固定化したカンボジア情報の上位組を 突き抜けてください。期待してます。

    お疲れの時は、59通りのクイティオ屋(朝のみ営業)を取材されては。スープが濃くてとてもおいしいです。

    が、あきらかに化学調味料の入れ過ぎ。グルタミン中毒の常連客でいつも一杯です。私も一時はまりそうになりました。

  3. アジアの隼 より:

    ネタはプノンペンが中心なんですね。
    個人的にはバベットの現在がとても気になります。

  4. admin より:

    今さら気がついたけど、これカンボジア語じゃないです。たぶんタイ語です。

コメントを残す