PP隣の昼ごはん : 君は三すくいで完食できるか? | The Cyclo

昼なお暗いトゥール・スレン虐殺博物館。拷問・虐殺された多くの霊が今なおさまよう。

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プノンペン中心部の一等地にも関わらず、「縁起が悪い」という一点の理由だけで、アパートの賃貸料が異様に安かったり、店舗がすぐ潰れたりといった逸話の多いトゥール・スレン虐殺博物館エリア。確かにこの界隈だけ、カメラのISO感度を一段階上げたくなる重苦しいムードが漂っています。なぜかしら……。

そんな博物館のすぐ脇にオープンしたカフェが “The Cyclo”。三面吹きっ晒しで窓ガラスすら無い店内は開放感に満ち溢れ、風水的にも充分配慮されているように感じました。

フードメニューは5〜6種類ほどしかありませんが、値段は安め。2ドルくらいあれば食事できます。今回試しに3ドルのビーフシチューを注文しましたが、ビーフロックラック風の、ちょっと首を傾げたくなる料理が出てきまして、これがまた三すくいで完食できそうな量。ちょっぴり切なくなりましたが、博物館のすぐ脇ということもあり、通りがかりの白人利用率が高く繁盛しています。

夜はバーとして営業している風ですが、約二万人が激しい拷問の末殺された建物の真横で呑むっていうのも、なかなかオツなものかもしれません。私は遠慮しますがね……。
(文・クーロン黒沢)


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