日本製中古自転車を買え! ツール・ド・プノンペン!

熱烈愛国運動、日本人なら日本製。チャリでチャリチャリ。もう交通警官は怖くない!

首都とはいえ、バンコクやホーチミンと比べ格段に小さい町・プノンペン。

公称では東京都の約1/3という広さですが、実際のところ「オラの田舎もプノンペン特別区に編入させてくれや。すったら土地の値段も上がるさかい」みたいな感じで、周りのド田舎をバンバン編入。かなりの水増し面積です。市街地エリアだけに限定するなら、世田谷区に毛の生えた程度の広さでしょうか。

こんなに小さい首都ですが、移動手段にほとほと困ります。バス・電車といった当たり前の公共交通機関がなく、流しのタクシーも台数少なくて滅多につかまらず、やむを得ずバイタクとトゥクトゥクに頼るわけですが、こいつらが道知らないし、値段はいちいち交渉だし、走りはヤンキー顔負けだしで、できれば避けたい。

自家用の車やバイクがあれば良いのですが、交通渋滞はひどくなるばかり。交通マナーは最悪で、悪徳警官にたかられまくりの、駐車スペースは皆無。それはそれでうんざりです。

自由気ままにプノンペンを動き回りたい。そんなあなた、自転車もいいですよ!

近頃、お金持ち向けのブランド自転車ショップもちらほら見かけるようになりましたが、あちらは趣味の世界として、実用本位で狙うなら日本製の中古自転車がオススメです。

中古ショップでは撤去自転車がよりどりみどり。「神奈川県警012545」とか「大阪府警723656」など、ピカピカ防犯シール付きで一台大体30ドルから50ドル程度。中国製のやっすい新車もありますが、乗り心地が悪く、やっぱりすぐ壊れます。金を捨てるようなものなので、日本の中古を買ったほうが身のためです。

手っ取り早く欲しいなら、オルセイ市場南側、有名な安宿のキャピトール・ゲストハウス並びが自転車屋街です。ロードレーサー、マウンテンバイク、色々置いてありますが、ここは心を鬼にして変速機付きのママチャリを買いましょう。平坦なプノンペンでは結局これが一番楽です。

ライトは取り外されていることがあるので、無ければ別途購入。昼間はいいとして夜は死にます。防犯用のチェーン鍵も忘れずに。不要になった自転車は、購入した店に持っていけば半値程度で引き取ってくれます。

自転車乗って何が楽しいって、悪名高い交通警察が露骨にシカトしてくれることでしょうか。交差点ごとにビクビクしていた暗い過去がうそのよう! 余裕かましてお巡りの目の前を逆走。信号無視して逆立ちしてもお咎め無し。まあ、所詮はご自分の命なので、交通安全には気をつけてください。

追記: ゆっくりじっくり選びたいなら、市のはずれ、メコン大学近くの「ヘンリーマーケット」まで足を伸ばしましょう。ここは日本製中古自転車の巨大卸市場。日本で5-6万するベルト駆動のママチャリでも100ドル程度で購入できます。
(文・本因坊)

オルセイ市場近く 中古自転車屋街

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ヘンリーマーケット

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