プノンペン郊外トリップ 10年前の香り漂うタクマウ町歩き

プノンペンに飽きたら郊外へ! のんびり、ゆったりした空気が魅力の隣町・タクマウです。

プノンペン中心部から約10キロちょい。プノンペン南端のチュバアンパル橋手前を右折して、道沿いに延々じっとり直進するとタクマウの町が現れます。今回、健康のため自転車で向かいましたが、ゆっくり走って一時間。狂ったようにペダルを漕げば約30分で着いてしまいます。

小川にかかる二本の橋が見えたら、そこはもうタクマウ。ちなみにこの橋、日本が作りました。相変わらず地味で渋い援助してるなあと感心します。

橋の下はお約束でゴミだらけですが、漁をしている人もいます。こんな川にも魚がいるんですね……。反対側には細長い独特の漁船が何艘も係留されていて、日暮れの風景は中々絵になります。

橋を渡ると、この町一番の市場とロータリーがあります。見所はそのくらいでしょうか。町らしい風景は端から端まで歩いて大体10分の範囲。そんな小さな町ですが、どことなく煤け古びていて、90年代のプノンペンを彷彿とさせてくれます。人もほとんど歩いておらず、ゆるい空気が漂っていました。

東に歩くと川沿いの遊歩道にぶつかります。屋台が並んで、夜はほんのちょっと賑やかな場所なのでしょう。川の真ん前に立つと、遠くにうっすら、プノンペンの高層ビルが望めます。なんとなく遠くに来たような気分をかみしめました。

リバーサイドにはこの町唯一と思われるコンビニが一軒。店の真横で故・ホーチミン氏にそっくりの爺さんが地面に腰を下ろし、商売道具の体重計を指差してニヤニヤしています。爺さんの横でネスカフェを一気飲み。続いて、先ほど渋い親父の屋台で買ったニラ餅を一気食い。腹が膨れたところでやることが無くなり、帰途につきました。
(文・クーロン黒沢)

タクマウ

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