中国起源のたこ焼き その名も「タマヤキ」あるよ

中国の巨大タコヤキチェーンがカンボジア進出! お味のほうはイマイチでしたが、気合いの程は認めましょう。

プノンペン、ソバンナショッピングセンターの玄関先に「たこ焼き屋」ならぬ「タマヤキ屋」がオープンしました。

創業2010年ながら、中国本土で200店舗以上構える巨大チェーン・グループだそうで、マレーシアとフィリピンにも既に進出済み。こちらはカンボジア一号店です。

カンボジアにもたこ焼きが! と感慨深く眺めていたところ、中華系クマエ店員が笑顔で話しかけて来ました。

「日本人? このタマヤキ、日本のたこ焼きと同じ。種類も沢山。どれもオイシイわよ」

尖閣問題で揉める日中ですが、たこ焼きに関してはあっさり日本起源を認めるなんて、ナント素直な中華娘なんだろう。と素直に感動。

ここまで言われたら私も男です。

「4玉で2.5ドル。一玉2500リエル。フッ、高いな」とか言って背を向ける訳にはいきませんよね。

メニューを見ると、具材は定番のたこだけでなく、牛肉、豚肉、鶏肉、エビ、イカ、ソーセージ、挙句の果てにうなぎまで……。尖閣問題絡めてばっかりで申し訳ありませんが、イージス艦搭載レーダー並みの全方位展開メニューです。

迷った挙句、基本の大たこ(中国語メニューでは大切章魚皇)を注文。見た目は普通のたこ焼きですが、茶色いソースが掛っていません。

ソースくださーい! と頼むと、上に乗っかってる白いペーストがソースだよとのこと。やけにモヤシたっぷりだな、と勘違いしちゃいましたが、これソースかよ……。

ひと口頬張ると「たこ焼き」というより「たこ揚げ」。そういや、油ジャンジャンぶっ掛けてました。

夏祭りや縁日で食べるたこ焼きレベルと言ったら褒めすぎかもしれませんが、懐かしい味をカンボジアで楽しめると思えば合格。さらに日中友好の味でもありますので、ソバンナ・ショッピングセンターに立ち寄った際はぜひお試しあれ。と、無難にまとめておきます。
(文・本因坊)

弹丸滋地

大きな地図で見る



コメントを残す