プノンペン夜食の友 : タイ製インスタント焼きそば試食会

腹が減っては戦はできぬ。でも出かけるのは億劫。そこで手頃な夜食を発見!

プノンペンの住宅は、日本のようにいつでも好き勝手に出入りしにくい造りになっています。タウンハウスの玄関には鉄の門。開けるだけで一苦労。

新し目の高級アパートを除き、アパートも塀で囲まれ、夜間はぴっちり門が閉まっています。もちろん守衛に言えば開けてくれますが、ハンモックで熟睡する40親父を下らない理由で起こすのも気が引けます。

いざ外へ出てもなんとなく薄気味悪いし、夜中にやってる店も限られてます。24時間営業のファーストフードもあるけど、あんまり美味しくないし……。そこでインスタント麺の出番となりますが、これがもう、周辺諸国の腐れ在庫をかき集めてきたのかと思うくらい、どれもイマイチ。

大きなスーパーでは日本のインスタント麺も売ってはいますが、カップうどんに貼られた3ドルとか5ドルとかいう値札を見ると手が止まってしまいます。そんなとき、ラッキースーパーの乾燥麺コーナーでこいつを見つけました。

日清食品(タイ)の焼きそば。出前一丁マークと “Japanese Sauce Flavour” の文字につられ衝動買い。お値段70セント。大きさはほぼ手のひらサイズと小ぶりです。

その日の深夜、試食の時が来ました。説明書きは一切読めないので経験と勘だけがたよりです。

まずはフタを開け、ソースとかやくを取り出し、お湯を入れて三分待ちます。ソースは液体ではなく粉末タイプ。三分経ったら湯切りするのですが、上蓋の一部がシール状になっていて、はがすと専用の湯切り口が姿を現します。おお!

以前、あるクマエに袋めんタイプの焼きそばをくれてやったさい、インスタント焼きそばを喰ったことがない彼は普通のラーメンの如く調理。「まずい、まずい」と言いながら喰っていましたが、ここまで懇切丁寧にパッケージを作れば湯切りするかもしれません。

湯切りして蓋をはがすと、ふやけた麺の隅にプラスチックのフォークを発見。お湯を入れるとき、わざわざ見えない部分にはめこまれていたのです。熱湯消毒しろということか?

最後に、粉末ソースとかやくをかけ、かき混ぜて出来上がり。どうでもいいけど粉末ソースは袋の中でほぼ固形化していました。紫色で見た目かなりグロい。

固形化したソースの塊を付属のフォークでほぐすのは大変難儀します。粉末だけによーくかき混ぜないと悲惨な味となるため、仕方なく箸を使います。

これにて完成。さっそく試食。……甘スパイシーと言いますか、日本のインスタントソース焼きそばとは何かが違う。かやくはぼそぼそ。量もママー(タイ・カンボジアで絶大な人気を誇る現地袋めん)と同量でちょっと少なめ。

他に何もないときには良いかな? インドネシア製のインスタント焼きそば(袋めんタイプ)が30セントでこれより美味しいので、再び買うことは多分ないでしょう。日清には、ベトナムで在住日本人を唸らせているエースコックを少し見習ってもらいたいもんです。
(文・クーロン黒沢)



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