夏だけど火の用心 : プノンペンの老舗クラブから出火 隣は巨大レストラン

年中暑いからって、クーラーガンガン使ってないですか?この国で起こる火事のほとんどは電気配線によるものです。

先日、毛沢東通り近くにある老舗のナイトクラブ “X.O. CLUB” から出火。老舗だけに配線はボロボロだったのでしょう。近隣は大騒ぎになりました。

火元の隣は巨大レストランの厨房、斜め向かいはガソリンスタンドと、まさに映画さながらの絶体絶命シチュエーション。ガソリンスタンドでは消火器を並べ、地面には水を撒き撒き必死です。

早速、消防車が来て近隣住民と消火活動にあたりますが、この国には消火栓がほとんどありません。水が無くなるたび交代で、何度もピストン輸送。大丈夫かよおい……。

しかしながら、ふだん通行車に因縁つけまくってる交通警察が消防車の誘導をそつなくこなし、消火は割合スムーズに展開。ほどなくして火は消し止められました。

消火されたはいいとして、驚いたのは火事で散々燃えたにも関わらず、当日、通常通り営業を始めたこのナイトクラブ。恐るべき商魂。死ぬほど焦げ臭いんですけど。

本日一番迷惑を被ったのは、隣にあるトンレバサックレストラン。営業中の出火で客を追い出し当日閉店。消火中も、従業員総出で厨房の油やプロパンガスを運び出していました。店内水びだし。鼻を突く刺激臭。

補償は……いずれも背後にややこしそうな人がいそうなので、モメるでしょうねえ……。別のニュースにならなきゃいいんですが。

読者の皆さん。ここは日本じゃありません。電気の消し忘れ、元栓の締め忘れはないですか? 命が助かってもその後、もっとオッカナイ事態が待ち受ける国。お気をつけください。
(文・木村五兵衛)

X.O. Karaoke

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