カンボジアの素:レンタルバイクは事故らないように

この記事は90年代にミニコミとして出版したガイドブック「カンボジアの素」に書いた記事を復刻したものです。後年、情報を追記したりしていますが、全体的に古すぎ、記述が攻撃的で、正確ではありませんので、読んで懐かしむ程度でお願い致します。

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バイク、自転車はレンタルも出来る。自転車は車にひっかけられたときに危ないのでバイクのほうがいいかも。朝から夕方7時くらいまで借りてバイクが3ドルから5ドル。ガソリンは、いたる所でペットボトルに入れられ水のように安く売っている。

バイクの場合、外国人はスグさま警官に呼び止められ、なんの容疑だか明らかにされないまま5$程度の罰金を要求されるという事も覚悟しよう。まあ、それで済むといえばそれまでなのだが。因みに金をたかられたときは笑顔でひたすら、のらりくらりと粘る。

英語をしゃべりまくり、相手を翻弄するのがポイント。間違ってもカンボジア語で気をひこうとしないように(相手のペースにのせられる)。日本人だと強調するのもいい。めずらしく対日感情のいい国なのだから、利用しないとね。余談だが、30分粘ると2000リエルくらいで釈放となる。運がよければ払わなくて良くなることもある。(2004)

バイクは日中にライトを点灯すると違反になる。これは現地人もそうなので注意。ノロドム通りは日中、125cc以下のバイクは基本的に進入すると捕まる。モニボン通りには右折禁止の交差点が幾つかあり、初心者はまずひっかかる。大抵そういう場所には角に交通警官が何人か立っているので、カモられないようにしよう。

二段階右折しても捕まることがあるので、あまり目を合わさず、近づかないようにするのがポイント。捕まったとき、酒臭い警官ならばあまり怒らせないように。あなたの安全のために‥‥。(2004)

スピードを出すのは自由だが、事故った場合はどうするか?。良いか悪いかはともかく、現地人の例をみると、ひたすらのらりくらりと責任を否定しまくる。相手が血だらけの場合も「大したケガじゃないよ。ハハハ!」ととりあわず、治療費や修理費の交渉で半日潰す。しばらくもめていると、交通警官が仲裁してくれる。(2004)

車にあてられた時は、文句を言っても逆ギレされるだけ。こけたとき、同じ姿勢で倒れていると泥棒が集まってくるので注意。多少は痛くても、痛くないふりをしないと身包みはがされる。
あと、怖そうな車と事故ったときは神に祈りながら「日本人、日本人!」と騒げ。もうひとつ。黒塗りのハマーと事故ったときは、その場で土下座しながらかくし芸のひとつでも披露しないと殺されるかもしれません。(2004)

プノンペンでレンタルバイクをかりるとき、多くの人はモニボン通り沿いのA店(仮名)とB店(仮名)をつかいます。しかし、A店には良くない噂があります。合鍵を利用して客に貸したバイクを秘密裏に盗み出すという話……。

客はバイクを弁償することになります。油断して、チェーンをかけわすれたときが多いそうですが「チェーンをかけなかったから盗まれたんだ」という店側の口実になるからかも。

他にも数多くのうさん臭い話があり、多くの日本人が600ドルとか1000ドルとか弁償させられているので、ここでバイクを借りるときは(他をあたったほうがいいと思うが)必ず自分で買った鍵をつけること。市場で売ってます。

油断しないこと。バイクをだれもいないところに停めないこと。かならず駐輪場もしくは見張り屋が近くにいます(謝礼は 300から500リエル。頼むと半券をくれます)。長期滞在ならカブを買ってしまい、出るときに売ってもいい値段で売れます。(2004)

カンボジアの素(10年前に作ったミニコミ)のだらだらした生テキストをずーっとたれ流しで公開していた訳ですが、厳しくなってきたので公開を停止……。するのも今更なので、リニューアルしてみました。全部移し変えたり色々追加しているうちに、気が付いたら七時間経ってた。時間を無駄にしたような、有効活用したような。

昨日、市内でレンタルバイクを借りていた鈴木宗夫似の知人が飯を食っている最中、まあまあ高級なバイクを盗まれてしまった。かわりに、バイタクも顔をしかめる10年落ちのボロカブが置いてあったそうだ。

警察に行くと、今日はもう遅いからめんどうくせえし、明日出直して来い! と言われた宗男。普段から常に独りでボヤいてばかりいる境界線上の中年だが、かわいそうなので電話をかけて気休めを繰り返し、慰めた。

慰めている最中も、彼の隣室でパーティをしている泥酔中国人の叫び声が電話ごしに響きわたり、ったくもううるせえな! とボヤきの合間に隣室に向かって怒鳴る宗男が尚更哀れなり。こんな感じで、一昨年あたりから、プノンペン市内のとあるレンタルバイク屋でバイクを借りた人たちが続けて盗難に遭っている。

なにぶん証拠がないので店の名は秘すが、貸したあと、店の連中が合鍵もって盗んで回ってるんじゃ……という説が有力。
客はパスポートをカタにとられているため、ばっくれることもできず、仕方なく契約書に記載した額を弁償させられるわけだが、それがけっこういい値段(市場価格の三割増しほど)。バイクを借りる予定がある人は、自分の鍵を持参したほうがいいかも。
(文・アジアの素編集部)



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