バンコクの暗い宿:レックスホテルに泊まってみた

約10年以上ぶりのコミケット復活参加以降、魔の抽選を順調に勝ち抜いて来たものの……。参加ジャンルを「旅行記」から「評論」に変えて二度目の今回、久々に落ちた! 落ちました……。

男性向創作に(距離が)近いせいか、前回、ウチの隣は露骨なダミーサークルだったし。何はともあれ競争は激しかった。てなわけで、DJ北林の新作「岡本先生スペシャル(仮題)」鋭意制作中ですが、リリースが遅れる可能性もありです。話は変わって先日、久々にバンコクを訪れた。

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諸処の都合により、今回は定宿の某ホテルから若干離れ、トンロー近くにたたずむ超レトロな「レックスホテル」に宿泊した。
バックパッカー時代からずっと気になっていたホテルのひとつ。レックスはレックスでも、ベトナム・ホーチミンにある同名の5つ星ホテルとは関係ない。あっちのレックスが星5つなら、こっちのレックスはマイナス5つくらいかな。

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設備は一応揃ってる。1970年代レベルには揃ってる。何が凄いってアポロ11号の時代から何も変わってねえんじゃねえかって感じ。比較的新しい備品と言えば十年落ちのテレビ? エアコンなんて、ミサイルみたいなアナクロ室外機がブンブン回ってて……。全部最新型に付け替えたら電気代1/10に減るだろ……。でもいいんだよ!

エレベーターは言うこと聞かねえし、レセプションにいる牛乳瓶みたいなメガネのおっさんが、巨大タイプライターで普通に仕事してるの見てたまげました。ガチャガチャ、ガチャッ、ガチャーン!ってあんた、あとひと月で2010年だぜ!

かつて、ミニ・テーメーとして名をはせた付設の援交カフェも、うらさびれまくりの、従業員のヘア・スタイルがカッチカチの8:2だったりして、このへんだけ磁場の関係で時間の流れが1/100なのでは……と本気で思ったり。

まあ、部屋は広いし、古びたエアコンはガンガンに冷たいし、中庭は何十年も手入れを怠ったあげく、ジュラシック・パークみたいになっちゃってるし、インターネットしようと思えばレセプション横のPCで使えるし(有料だけどやたら速い。誰も使ってないからだと思う) 。ホテル隣のさびれた洋品店のインド系親父がうざいけど、雰囲気があってなかなか素敵なホテルだと思う。物好きなあなたにオススメ。

尚、カフェ横の按摩店はモンスター揃いで、こちらも必見である。
(文・クーロン黒沢)



“バンコクの暗い宿:レックスホテルに泊まってみた” への3件のフィードバック

  1. nekotaneko より:

    次回は柏屋旅館に泊まってください

  2. 善理 より:

    コミケ落ち、他人事ではありますが残念です。

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