プノンペン街歩き : いよいよ相撲ブーム到来か?
相撲取りをイメージキャラに快進撃を続ける謎の洗濯店に迫った!
所用で出向いたCJCC(カンボジア日本文化センター)から帰宅途中、力強い力士を描いた巨大看板を発見。
渋すぎる。彼はなぜプノンペンの片隅で、電気アイロン片手に仁王立ちする羽目となったのか? 一瞬、思考停止に陥りましたが、日本人への集客効果は抜群。私も思わずバイクを止めてしまいましたから。
店頭には10台あまりの全自動洗濯機が置かれ、繁盛している様子。通常洗いがキロ1ドルと、ほぼ町の相場価格ですが、プノンペンの洗濯屋は手洗いが基本。未だ洗濯板とタワシでゴシゴシやってる店が大半を占める中、洗濯機というテクノロジーを導入した同店の存在は貴重でしょう。
ローカルの知人曰く「手洗いの方がキレイに落ちる」とのことですが、タワシでゴシゴシやられた日には、どんな服だろうとすぐに傷んでしまうと思うのですが……。
洗濯機の導入が遅れている理由。それは電気代が高いからです。中古洗濯機を導入するより、田舎から連れてきた幸薄い女性をこき使い、朝から晩までゴシゴシやらせたほうが安上がりという、大人の事情があるから──かもしれません。
割高ですがお急ぎ洗濯も対応可。ドライクリーニングもできるとのこと。そう豪語しながら一台のマシーンを自慢げに指さしましたが、どう見てもそのへんの家庭用洗濯機。感心した素振りを見せつつ、女主人の機嫌を損ねないよう気を遣いました。
近くにお住まいの方、一度溜まった洗濯物を頼んでみてはいかがでしょう。南国の激しい風雨に晒される、この力強い力士の名前をご存知の方がいればぜひ教えてくださいね!(注・安芸乃島関、現・千田川親方ではないかとの報告がありました)
(文・本因坊)