プノンペン便乗ビジネス最前線:他人の不幸も容赦なし

シハヌーク元国王が逝去され、一週間喪に服すこととなったカンボジア。経済活動への制限でビジネス的にどうかと思いきや、数十年に一度の葬送イベントでカーストアップを果たした商売人がいた!

昨日、シハヌーク元国王のご遺体がプノンペンに帰国。空港から王宮に続く道という道は、元国王のお棺をひと目拝もうとする人々で埋め尽くされました。

この前日、テレビ・ラジオで「王宮前、および沿道に出る人は、黒い喪章をつけること」とお達しが出たため、人々は概ね喪章をつけていましたが……。そう、この喪章がバカ売れしたのです。

千載一遇の商機を逃すかと、生花店は家族総出の完徹状態で喪章を製造。黒のリボンを30センチ単位で切り、蝶結びにして、安全ピンをつけ、はいできあがり。所要時間15秒。慣れれば12秒。至極簡単です。

売値はひとつ500~1000リエル(10~20円)。原価5円程度ですので利益は15円。かなり割のいい商売です。現地新聞によると、きのう一日で一人二万個売り上げた猛者もいるとか。ざっと計算して一日30万円オーバーの利益。我々の貨幣感覚に換算すると200万くらい儲かったようなもんです。これぞまさにカンボジアンドリーム!
(文・クーロン黒沢:本因坊)

冠婚葬祭花屋ストリート

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“プノンペン便乗ビジネス最前線:他人の不幸も容赦なし” への1件のコメント

  1. @andymusicwatch より:

    シアヌーク元国王死去で大もうけした商売人がいたのだな>プノンペン島耕作通信 : 便乗ビジネス最前線 http://t.co/91zeOTwi

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