健康を金で買う : ミツバチ群がる朝の豆乳屋

中華系の上品なおばさんがミツバチ飛び交う中、テキパキと仕事をこなしています──。

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おばさんの正体は豆乳屋さん。大きな鍋からひっきりなしに豆乳をすくいます。飛び交う蜂たちは開けっ放しの砂糖壺がお目当て。

「建物の上に巣があるみたいで、そこから飛んでくるのよ!」

ニッコリ微笑む巨体のおばさん。うっ、いま豆乳鍋に蜂が突っ込んだ気がするんですが、私の錯覚? 初めは恐怖を感じましたが、人間には危害を加えないタイプの蜂だそうです。いるだけで養蜂家気分。

豆乳はカップ一杯1000リエル(約23円)。大豆、小豆、緑豆の三タイプあり、朝六時から午前中いっぱい、売り切れたらさようならです。

客は近所の主婦・学生・サラリーマンがほとんど。屋台の豆乳屋は少なくありませんが、モワモワ煙立つ大鍋をドーンと見せつけるサービス精神のある店は珍しく。いつも賑わっています。

「白、氷なし、砂糖少なめ!」
「あいよ」
「緑、ありあり、砂糖なし、五袋!」

ラーメン二郎を彷彿とさせるマニアなオーダーを次々と投げつける常連客。受けて立つおばさん。連日通う私など、注文する間も与えられず、ふらりと近くを通っただけで「白、氷あり、砂糖なし」の豆乳が出来上がっています。うかうか近くを歩けません、
(文・本因坊)

豆乳屋台

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“健康を金で買う : ミツバチ群がる朝の豆乳屋” への1件のコメント

  1. エシロ タク丸 より:

    おもろぉ~やね^^

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