プノンペン夏の交通安全週間 : 公道レースDQNが起こした深夜の大事故

飲んだら乗るな! 深夜のプノンペンで凄惨な交通事故に遭遇! その国にはその国のルールがある……

昨夜11時過ぎ、モニボン通りとシハヌーク通りの交差点で、車2台とトゥクトゥク1台、バイク1台の絡む大事故が発生。情報を入手したシックスサマナ取材班が現場に急行しました。

救急車が去った後で、怪我人の搬出はすでに終わってましたが、約15メートルに渡りなぎ倒された中央分離帯と、原形をとどめていないトゥクトゥク。電信柱に激突した車が事故の激しさを物語っていました。

DQNと思われる二台の車が公道レースさながらの猛スピードで交差点に侵入、交差点手前で片方の車が暗がりの中、マイペースで走るトゥクトゥクを発見しますが時すでに遅し。

急ブレーキをかけたものの、間に合わずトゥクトゥクも巻き込んで中央分離帯に激突。巻き込まれたトゥクトゥクは災難というほかありません。ほとんど原形を留めていませんでした……。

激突したカムリのドライバーは、動かなくなった車を乗り捨て、仲間の車で逃走。例によって、事故の張本人が消えてしまう必勝パターン。この国のドライバーにモラルはないのでしょうか?

電信柱に激突したまま放置されたカムリですが、かなり激しい衝突にも関わらず、エアバッグは開いてません。シートベルトもしてなかったようで、フロントガラスに激しく頭を打ち付けた跡があります。これだから中古車は怖い。

一度エアバックが開いてしまった車を元に戻すには、各種センサー類も含めたアッセンブリー交換が必要。自動車業界にいた拙者に言わせれば、カンボジアを走る車の半数以上が、謎に包まれた修復歴を持つ事故車です。

クマエの中古車屋は外装と内装だけキレイにして、さっさと転売してしまいます。新車でもないかぎり、エアバッグは開かないと覚悟しておいたほうがいいかも。

近頃、特にプノンペンでは、ドヤ顔で公道レースばりの超危険運転を楽しむアホな現地人をよく見かけます。拙者、かなり鬱陶しいです。

深夜の路地は暗くて危険、強盗も心配……と、あえて大通りばかり選んで走る人も多いのですが、こういう連中がレースをしていますので、危険度は暗い路地と大差ないです。
(文・木村五兵衛)



“プノンペン夏の交通安全週間 : 公道レースDQNが起こした深夜の大事故” への1件のコメント

  1. アジアの隼 より:

    金門大酒店から上海に向かって夜中11頃歩いていたら、
    バイクが僕を追い越し、100m先の十字路に差し掛かった、その時!
    バカァーンッ!と大きな音がなった。
    右から左へ行く車が正面向かうバイクに激突。
    「あぁ~やっちまった」と思ってると、バイクの運転手はボソボソ言いながら
    ムクッと立ち上がって倒れたバイクを起こしている。車はそれを確認すると
    運転手が下りることもなくゆっくりと立ち去った。

    きっと日常茶飯事なんだと思った。

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