ミスター不死鳥は庶民派? そ、それともコレクター?
一流政治家の持ち物を粛々とウォッチするこのコーナー。 今回の生贄は救国党党首:サム・レンシー氏です!
ごたごただらけの選挙でしたが、ようやく公式結果が発表されました。最強軍団カンボジア人民党は68議席、山田五郎似のあの男が率いる救国党は55議席。
選挙では負けたサム・レンシーですが、それでも国内第二勢力のトップ。議席は拮抗しており、レクサスLX570を新車で衝動買いしてしまうほど大物感も増し、多忙な毎日を送っています。
多忙な男は時間にうるさい。はてさて、時間にうるさい男は一体どんな腕時計をはめているのでしょうか? そんな党首の左手に輝く腕時計、な、なんとスイスの誇るカジュアル時計ブランド「スウォッチ」でした……。
世界中の高級時計メーカーを押しのけ、ミスター不死鳥に選ばれたスウォッチ。モデルは「レッド・サンデー」と見て間違い無いでしょう。このさい中央にメガネをあしらい、モデル名をサム・レンシーに変更してしまうのも一興です。
仮にも元財務相、フランス時代は投資会社の役員を歴任。金に困っているわけではなさそうですが……。参考までにこちらの時計、日本での定価は6,825円。亡命先からの帰り道、空港の免税店で何でもいいから適当な腕時計を見繕ったか、そのさい、庶民派をアピールする計算が働いたか……?
真相は定かじゃありませんが、意外なことにスウォッチコレクターだった……的なオチも無くはないと拙者、信じております。
(文・木村五兵衛)