コメはカンボジアの宝です! ライスフォーラム2013をふりかえって
忘れちゃいけない。日本企業も参加したカンボジアライスフォーラム2013のおさらい記事だよ!
皆さんご存知ですか? カンボジアって米の輸出国なんです。食糧難と勘違いされている方も多いかと思いますが、諸外国から援助のコメが送られてこようがなかろうが、カンボジアの農家はコメを作って他の国に輸出しているわけです。
近年のコメ政策は、泣く子も黙る大親分フン・セン首相の肝いりで始まったもので、首相がコメのことを「ホワイトゴールド」と呼び始めて久しく、既に国民の多くがこの政策を知る所となっています。
カンボジア政府は2015年までにコメ輸出量100万トンを達成すべく生産から加工、輸出に至るまで様々な面で法整備・インフラ整備を進めており、そんなコメ政策の締めくくり、翌年への方向性を決める一大イベントが「カンボジアライスフォーラム」というわけで、今年で3回目。11月末、乾季のさわやかな空の下で催されました。
主催はカンボジア中小企業連合会FASMEC。政府肝いりであり、FASMECの号令がかかったイベントですから、生産から輸出にいたるまでありとあらゆるコメ関連企業が集結しています。
ゲストも豪華。この日のためにお昼ごはんを抜いてチャンプラシット上級工業大臣が来訪。オクニャーの称号を持ちFASMECのアタマを張る偉い人、ポーさんの出迎えで会場入り。
オープニングセレモニーが終わると「もう我慢できない」といった様子で、出展企業の電子ジャーを自ら開け、アツアツご飯をモグモグ、力強い笑顔で食べておりました。
会場のステージ上では、企業や団体の活動報告やプロジェクト概要の発表が始まっています。拙者、会場隅で半分寝ながら聞いていると、日本経産省の外郭団体「NEDO」の発表が始まりました。
NEDOといえば日本の誇る農機メーカー「ヤンマー」とともに、籾殻発電装置を利用した無電化地域完全対応の大型精米所試験プロジェクトを行っています。
日本の優れた農業技術をカンボジア伝え、コメのさらなる増産を達成するべく、NEDOの他にもヤンマーGS、水分計のKETTなど、日本の農業トップランナーが参加。なんとも誇らしいことです。
首相の定めた、コメ輸出量100万トン達成の期限まであと2年。カンボジアの未来をつくる農業分野で、日本企業のさらなる活躍に期待しましょう!
(文・木村五兵衛)