良い品お値打ち:シルクを買うならタップロームスーベニアで!
今まであまり注目されてこなかったカンボジアの名産品。それがシルクでございます。お土産にいかが?
内戦の影で衰退したカンボジアのシルク産業ですが、人々の努力により、近年徐々に復興しつつあります。プノンペンではシルク製品を扱う店があまりに多く、何処で買っていいのか困っちゃう──なんてことも少なくありません。でも、もう迷う必要はないのです。
私に言わせれば、プノンペンでシルク製品買うなら「タップロームスーベニア」のタップロームシルク、これ一択です! 王宮近くにあるショップは間口僅か2メートルという小ささ。何度も訪ねたことがあるのに、油断すると通りすぎてしまうくらい、ひっそりとしています。
小さなお店ですが、他店の追随を許さないお値段。契約工房が仕上げた確かな品質のシルク製品が、他店と比べ3割引きから半額で売られています。安さの秘密は生産から消費まで、他の業者を通さない自前体制にあり。大きな工場を持たず、各地に散らばる工房で必要な商品を無駄なく作っているそうです。
工房で働く職人の多くは、ハンデキャップを抱えた障害者の人々。出来上がった製品は店長のコンさん自らチェックします。
コンポンチャムの出身のコンさんは12歳のとき地雷を踏み、片足を失います。その後、NGOで鞄作りを学び、シルクの鞄を少ロットずつ作っては売ることを繰り返しながら、自分と同様、障害を負いながら自立を願う仲間を集め、鞄作りのワークショップを行い、少しずつ工具を揃え現在の体制を作りました。
旦那さんと二人三脚。今では王宮とロシアンマーケット近くにお店を二軒持ち、日本やフィンランドなどに商品を輸出しています。店の在庫に気に入ったものがなければ、生地を選んで同じものを作ったり、客のスケッチから商品をオーダーメードすることも可能。納期はかかりますが、完成後郵送してくれます。
鬱陶しい客引き相手に買い物するのもそれはそれでアジア。でも、落ち着いて良いものを探したいときもあります。そんなとき、コンさんのお店を訪ねてみてください。
(文・木村五兵衛)
TA PROHM SUVENIR SHOP
023 224 729
NO.49BEo, STREET 178