雨季到来 : プノンペン市内はグチョグチョのドロドロ

本格的な雨季到来。毎日どんより曇り空。湿気ムンムン、小雨ヒタヒタ。道路はあちこち通行止めで──。

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プノンペン市内では日本のODAによる「第三次プノンペン市洪水防御・排水改善計画」が着々と進められています。

市の下水道は、長年積もった汚泥やゴミにより排水能力が低下。排水口は詰まり、排水口の清掃に使われる車両も15年前のもので、刻一刻と寿命が近づいている模様。現在は主に人力による清掃に頼っている状態です。

というわけで、市の南東部では現在、日本の援助による下水管路の新設・貯留槽の改修などの工事が行われています。この影響であちこちの道路が通行止めになり、早朝・夕方は大渋滞が発生。

大型車・高級車ほど運転が荒く、マナーが悪いのは、この国に住む皆様なら周知の通り。工事現場の横に(バイクのため)空けられた4メートル程の通路へ、パッシングの嵐を浴びせながら全速力で突っ込み、途中の電柱等に行く手を阻まれ、進退窮まったランドクルーザーなどが事態をなおさら悪化させます。

時間帯や天候によって、工事現場は重機と鉄柵を残し、ほぼ無人状態となります。誘導員もいないため、上記のような渋滞が起きた日には、奇跡が起こるのを神に祈るしかありません。

この時期、プノンペンを移動するには人並みはずれた忍耐力が必要です。
(文・クーロン黒沢)