クルマは日本車に限る。サム・レンシー氏、最新型ランクルをお買い上げ！

クルマは日本車だよね！山田五郎似の救国党党首サム・レンシーさん、最新型トヨタ・ランドクルーザーお買い上げ。

Play Prev | Next

先の国民議会選挙で国民の4割を魅了した男といえば、救国党党首サム・レンシー氏であります。

先日、レンシーの愛車はランドローバーのレンジローバー・スポーツである──とお伝えしたばかりですが、なんとこの度、クルマを買い換えたご様子。フランスの支持者が激怒してたのは、このことだったんですね……。

今回、彼が選んだのは世界の巨人・トヨタ自動車のフラッグシップモデル、ランドクルーザーです！色は純白。眩しく光り輝いています。

集会中、クルマの横に立っていた護衛によると、「前のは売っ払ったんだ。やっぱクルマは日本車だよな！」とのこと。仕事中の護衛が気さくに話をしてくれるこのユルさもまた、救国党の良い所。

売っぱらわれてしまったレンジローバーもまた、決して悪いクルマではありません。またの名を「砂漠のロールスロイス」。超高値で売られている高級車中の高級車。日本の田舎じゃまず見かけないおしゃれなクルマ。一体幾らで売れたのか、サム・レンシー使用済みということでプレミアがついたのか、気になるところです。

今回購入されたランドクルーザーもまた、カンボジアの成金御用達。この国では「金持ちのトヨタ・カローラ」と言われてます。

カンボジアで成金といえばランクル一択。そう言っても過言では有りません。日本での販売価格は500万そこそこ、でも、カンボジアだと税金諸経費込みで2千万近くします。ま、成金にとっちゃはした金なんでしょうね。ハァ。

拙者はレンジローバー・スポーツの方が、いかにもフランス帰りのインテリ不死鳥っぽくて好きだったんですけどね。残念に思いつつ、ガラスに張り付き覗きこんでいると、突然後部座席の窓がズズズと開いて奥様登場。優しく微笑まれております。

窓越しでもはっきりわかる、新車の香り。いい匂いです。クンクン……。これがもし、人民党関係のクルマだったら私、フクロにされたかもしれません。拙者なんだか、心が救われた気がしました。
(文・木村五兵衛)