12月10日は人権の日! サム・レンシー党首大活躍
人権の日にあたって、またも救国党がデモ行進を行いました。 デモばっかやりやがって……
12月10日は人権の日。今年で何と65周年。一体誰が決めたのか知りませんが、実に歴史のある日です。
なにせ人権の日ですから、普段、愛車で乞食を轢き殺しても知らんぷりみたいなプノンペンっ子も、今日ばかりは人権って何だろうと頭を抱え込んでます。
プノンペンは総選挙からちょっとした人権ブーム。とりあえず人権を錦の御旗に掲げれば、道路を占拠しても石を投げても奇声を発しても大丈夫という免罪符っぷりです。
プノンペンでもイベント盛り沢山。フン・セン氏率いる人民党ははコ・ピッチ(ダイヤモンド島)に障害者を集め首相自ら大演説。続いては僧侶連合。こちらは田舎から徒歩でプノンペン入りした足の丈夫な坊主たちが国民議会前で祈りを捧げます。
サム・レンシ-率いる救国党も、恒例行事となった大行進を展開。サム・レンシ-党首、ケム・ソカー副党首が、それぞれの支持者とともに民主広場目指し行進します。叫ぶのはもちろん「救国党が勝っている!」てな決め台詞。最近の救国党はこれのワンパターン。人権と関係あるのかしら?
事務所から民主広場まで、約1時間半かけて歩ききったサム・レンシ-党首。行進のため、モニボン通りは片側完全封鎖。まぁ仕方がないと諦めましょう。
民主広場に二人が到着すると、集まった数千人の支持者が大歓声で迎え、またもや大演説が始まります。サム・レンシ-党首は、近くで行なわれていたNGO主催の記念イベントにも出席。こちらでも演説を打って会場を沸かせました。
(文・木村五兵衛)