プノンペンの心のオアシスが大変なことになりました。 3ドル程度で日本式中華そばが食べられるタヤマ学生食堂(又の名をタヤマラーメン)が、移転のためという名目で店を閉じた。 ここを運営するタヤマスクールというのは、一昔前のワ…
プノンペン市内、国立博物館の脇にひっそりとたたずむ王立芸術大学。未来の芸術家たちが静かに何かを学ぶ場所である。 敷地内には学生たちの作品が投げやりに展示され、人気の散歩コースとなっているのはあまり知られていない事実。悪天…
金正日総書記の死が報じられたあの日、遙か遠いプノンペンにいる私もまた、なんだか落ち着かずにいた。 90年代は市内三流ホテルの食堂でスムニダ、ハムニダとつぶやく顔色の悪い男女の集団がキムチと白飯だけをかっくらい、恰幅のいい…
経済危機が声高に叫ばれる昨今、インクジェットプリンタの高額なインク代に悩み、散々悩んだ挙げ句、真っ赤な家計簿を手書きする奥様も少なくないはず。 詰替えインク、互換インクなど、メーカーの隙を突いた抜け道も用意されてはいるも…
カンボジア──プノンペンの書店で、近頃とっても気になったこと。書棚に並ぶ最新刊の数々、中でも人気の「伝記シリーズコーナー」に、アドルフ・ヒトラーや毛沢東、ヘレン・ケラーらに混ざって、何とあの「南田洋子」が表紙にでかでか印…
ニコチン中毒の喫煙者たちが最も苦手とするもの、それは飛行機である。 航空機はもちろん全面禁煙。「俺はトイレの中で水を流しながら便器に向かって煙を吐く」と自慢していた中年バックパッカーもいたが、見つかれば説教では済まされな…
すべての男を熱くする魔法のキーワード、何を隠そう、それは「三国志」──。 私もまた、少年時代は関羽や趙雲に憧れ、時には「劉禅」という渾名をつけられ落ち込んだりもした三国志ファンのはしくれ。中国製品を一切買わず、中国人をゴ…
カンボジアの首都・プノンペンとベトナム・ホーチミン市を結ぶ国際バス。ここ数年で有象無象のバス会社がバンバン参入。熾烈な価格競争、サービス合戦の中、いまも第一線の先頭グループを漂っているのが今回ご紹介する「メコン・エクスプ…
ポルポト政権時代、国中の知識人が皆殺しにされ、文化と名のつくもの全てが焼き尽くされた、カンボジアの首都、プノンペン。 内戦が終わり平和が戻った今、町の書店は、あらゆる文化を吸収しようと貪欲に目を輝かせた若者たちで熱気ムン…
首都プノンペンから南に230キロ。タイランド湾に面したシアヌークビル(コンポンソム)は、静かなビーチが広がり、乾季にはバックパッカー風の外国人や家族連れで賑わう、カンボジアきっての行楽地だ。 数年前、このひなびた港町にも…
その日の早朝、台湾の桃園国際空港でプノンペン行きの中華航空機に搭乗した。この便はアメリカに移住したカンボジア人が里帰りに使うことで有名。参考までに皆さん、アメリカで溜め込んだストレスで爆発寸前だ。 席に座ると、真横でなに…
カンボジアを旅すると、そのへんの貧乏そうな兄ちゃん、姉ちゃんが、iPhoneだのXperiaだの、現行バリバリの端末をこれ見よがしに持ち歩く光景に思わず見とれてしまう。うわー。おれよりいいケータイ使ってる……。ニセモノか…
プノンペン中心部に、ちょっと変わったバイク屋があるーーと聞いて早速行ってみた。朝早かったせいかお店はシャッターをおろしていたけど、そこにでかでかと描かれたロゴを目の当たりにして呆然とする私。んおおおあ! HONDAと思い…