プノンペン誰得ビジネス通信 : 休みだらけで仕事にならない
人件費が安くて働き者で〜まるで戦後の日本ですわい! そんな幻想を胸にカンボジアへいらっしゃる皆さんに。
カンボジアで何かしらの事業を営んだ経験のある人なら、「この国は何でこんなに休日ばっか多いんだ!」と、一度は頭を抱えたことがあるはず。
カンボジアにはざっと数えて26日間の祝祭日があります。日本が年間15日間なので、ほぼ倍です。お役所・銀行、週休二日の会社、基本的に祝日が土日と重なる場合は、次の平日が振替休日とされます。でもって、驚くのはまだ早い。実はこれだけじゃありません。
カンボジアの祝祭日
1月(2日間)
2月(1日間)
3月(1日間)
4月(3日間) カンボジア正月ほか
5月(6日間) 国王誕生日ほか
6月(2日間) モニク妃誕生日ほか
9月(1日間)
10月(3日間) お盆
10月(2日間) 国王即位記念日、シアヌーク元国王誕生日ほか
11月(4日間) ボートレース(水祭り)
12月(1日間)
ずらりと並ぶ祝祭日。上記の表には、毎年1月から2月に到来する中国正月が含まれていません。カレンダーは真っ白ですが、実際は元旦合わせて約三日間、中国系は有給をとって……有給が無ければ何かしら理由をつけてでも会社を休もうとします。傍から見たら中国系とは想像もつかない顔つきの現地職員まで「私の先祖は中国人なんです」と、この時期突然カミングアウトすることも。
ローカル企業の多くはこのような状況を予め見越して、中国正月を休みにしてしまいます。工場ならまだしも、オフィスでは取引先の大半が休業(中国系が多いから)となることから、無理して会社に行っても仕事になりません。
このほか、カンボジア正月、お盆、ボートレースの三大連休は地方出身者の大半が実家で過ごそうとするため、交通は麻痺し料金が高騰。そこで地方出身者は何とかして休みに入る前に帰省しようと考えます。ハイ、皆まで言わずともわかりますよね? 大連休の直前・直後は組織が歯抜け状態になることを予め予想しておきましょう。ガードマンも足らなくなりますので、防犯の備えもお忘れなく。
労使関係がこじれないよう、休日については雇用前によく話しあいましょう。
(文・クーロン黒沢)
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