タイでも宗教の勧誘が鬱陶しい。こいつらヒマだな!

s-0103 バンコクで借りていたアパートの引越しが終わった。前のアパートも場所的に便利だったが、廊下で正体不明の人が倒れていたりと治安の悪さが感じられたので、もう少し安全そうな場所に移ったのである。

 新しいアパートは冷蔵庫を貸してくれないので、自前の冷蔵庫を買うためラチャダーのカルフールへ。ここのホームセンター(HomePro)は非常に充実。安売りの冷蔵庫をひとつ買って配送を頼み、タクシー乗り場へ向かう。

 三台ほど客待ちしていた先頭車両に乗ると、人なつっこい顔の運転者が「ニホンジンデスカ?(日本語)」と話しかけてきた。このままソープに案内されるんじゃないかと返答に窮したが、この運転手が日本人並みの日本語を操ることに驚いた。

 「ぼくねー。四年くらい長野にいたんだよ。最初はドカタだったけど最後はタイ料理屋でコックもやっててね。ああ、タイ料理なんて粉買ってくれば誰でもつくれるんだよ。バカみたいに簡単だから!

 運転手は最近日本語がさび付いてきたことを危惧していたらしく、妙にテンションが高かった。で、一人で語りまくった。

 「かみさんもいたんだけど、オレが日本行ってる間に浮気しやがって‥‥。あっ、あぶねえ! うっ。そこの公園右行ったほうがいいの? えー、ところでお客さんの宗教なあに?

 バンコクにいることを危うく忘れかけていたところに宗教の質問は謎であった。特にないけど‥‥。と返答すると、運転手が突然、バルカン星人の挨拶みたいに片腕を顔の横に持ちあげた。

 「お客さん‥‥。岡田先生って知ってるよね‥‥」「はっ?」「知ってるでしょ?」「‥‥誰それ?」「本当に知らないの?」「うん」「あのねえ‥‥。マヒカリは知ってるでしょ‥‥」「マヒカリ‥‥‥‥」

 ああ。駅前とかにいる、虚ろな目で手かざししてる連中でしょ。知ってるよ‥‥ま、まさかあんた?

 「そう。私、真光教信じてるね。お客さんはなんで信じないの?

 そう言われても‥‥。というわけで、タイ人から宗教の勧誘を受けるのはこれで二回目(アムウェイもいれると三回目)。皆さんも気をつけましょう。



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