閲覧注意 : マレーシアから来た性の伝道師 直撃インタビュー

オールドマーケット付近を散歩中、お腹が空いて近くのマレーシア食堂に入りました。

どうということはない普通のお店でしたが、このお店を仕切るマレーシア人の老店主、実は「性の魔術師」だったのです。今回は大人向けの記事なので、良い子はいますぐPCの電源を落としましょう。

きっかけはコーヒーでした。

普通のコーヒーと、元気になるコーヒー、どっちだい?

ずんぐりしたナマズ顔の店主(御年70歳)がにやけながら訊ねました。意味がわからず聞き返すと、マレーシアから運んできた「特別調合」のコーヒーがあり、飲めば下半身が元気になるんだとか。

そんなもの、昼から元気にしても仕方ないので普通のコーヒーを頼むと、店主は残念そうに腰を下ろしましたが、このやりとりがきっかけで、彼の「本当の職業」を知ることになります。

建設会社や旅行代理店も経営しとるが……

そうつぶやいて、名刺をくれた店主。顕微鏡を使わないと見えないような字で、名刺の両面に色々な会社名と肩書きがびっしり記してあります。よくわからないけど、偉い人のようです。

色々やっとるがね……。私の本当の仕事はセックス・カウンセラー。ほれ

と、カバンから雑誌の切り抜きを取り出します。丁寧にパウチされたそれは、ローカル新聞のインタビュー記事。謎の薬草を振り上げる店主がでかでか印刷されたそれには、”Massaging back your sex life” という見出しがついています。店主の名は、アハマド・ノール・モハメド・ハイダー。おそらく、この国唯一のセックスカウンセラーです。

私が興味を示したと見るや、店の奥へいざなうハイダー氏。目の前の冷蔵庫を両手でがしっと抱きかかえ、ズリ、ズリッ、ズリッ。横にずらします。すると冷蔵庫後ろの棚に、黒液がなみなみ入ったステンレストレーが──。

漢方系の異臭漂うオイリーな液の中には、乾燥アルマジロみたいな、不気味な物体が漬け込んでありました。ハイダー氏特製の「秘薬」だそうですが、何故冷蔵庫の裏に隠してあるのか? 氏は多くを語りませんでしたが、法律的な問題かと。

これか、ドバイから取り寄せたデザート・クロコダイルをハーブ液につけたものだ。こいつをつけて、マッサージするんじゃ。継ぎ足し継ぎ足し10年間。秘伝のタレだ。

アフリカの砂漠地帯に住むという「砂漠ワニ(とても高価らしい)」を漬け込んだマッサージ液。小瓶で販売もしていて、値段はひと瓶15ドル程。ほぼ実費で、利益を乗せるつもりはないそうです。

わしの活動はチャリティだ。金はいらん。マレーシア、インドネシア、カンボジア、アメリカ……。顧客は世界中におる。いいかね、セックスには三つの種類がある。イクッ! イクッ! これが死のセックス。次に生殖のためのセックス。わしは健康セックスと呼んでいる。最後に、病気を治療するためのセックス──。

趣味の活動であることは分かったけど、すみません。あとは意味がさっぱり……。

性機能が弱まったと感じたら、これ(例の砂漠ワニ液)を手につけて、あれをマッサージすればええ。どこかって? ああ、ペ✕スじゃよ! ペ✕ス!

奥さんらしきマレー人と、16〜17歳と思われる小娘のウェイトレス(カンボジア人)が忙しく働いているすぐ脇で、衝撃の単語を叫ぶケーシー高峰似の老人。知ってか知らずか、気を遣ってるのか呆れてるのか、彼女たちは無関心をきめこみ、我々を見もしません。

御大自ら、毎日欠かさず深夜三時から朝六時まで、三時間もかけていじくり回すそうで、このため氏の生活は昼夜逆転。寝るのは朝六時過ぎ、起きるのは昼過ぎ。仕事中も、気が向けば部屋に篭って二、三時間のマッサージを実践するそうな……。それでいて「接して漏らさず」を厳しく実践するのが長寿と健康の秘訣だそうで、道教的思想の持ち主でもあるようです。

こんな生活を何十年も続けた結果、妻は三人、愛人の数は何と四百人!

質素な店にも関わらず、取材中も羽振りのよさそうなマレー人が次々と食事にやってきては、ハイダー氏と親しげに挨拶を交わします。氏のイスラム人脈、侮れません。

幼少期は貧しかったが、ミュージシャンや俳優もやっとった。人間、謙虚が一番。謙虚でなければ、人はついてこない。

素敵な人生訓をたれたかと思えば、

チート ミー! みんながわしを騙そうとする!

最後に発した短い言葉が印象的でした。過去に一体何が……?
(取材・シックスサマナ特別取材班 撮影・木村五衛兵)



“閲覧注意 : マレーシアから来た性の伝道師 直撃インタビュー” への2件のフィードバック

  1. 閲覧注意 : マレーシアから来た性の伝道師 直撃インタビュー http://t.co/EcgYjl8k

大輔 (@dragondsk) にコメントする