プノンペン写真生活 : キヤノンよ、それでいいのか?
キヤノンとニコン、ニコン進出でクリスマス・ニューイヤー商戦勃発! キヤノンユーザーの私は複雑な気持ちです。
熾烈を極めるシェア争いに勝つのはどちらか! まず仕掛けたのは地の利の効いたキヤノン。シハヌーク通りの旗艦店では路上にデカデカとテントを展開。かかって来いと言わんばかり。商品も通常価格の二割引き、三割引きは当たり前。おまけにカメラバックやメモリーカードも気前良くバンバン付けちゃいます。もう、なりふり構わずと言った具合です。
化粧バリバリの女店員は店舗そっちのけでテントに総動員、外ではクマエ名物のマイクパフォーマンスが大盛り上がり。でも、お店の中は開店休業状態。このまま逃げ切りをはかるのか!
若干、気合いの空回りも感じられるキヤノンの仕掛けた怒涛のセールにニコンがどう立ち向かうのか? 続いてニコンショールームに急行します。
ロシア通りのニコン陣営は、平常心の営業を決め込んでおりました。敵の意表を突く作戦か? 店に入ると、中もまた至って通常。まるでクリスマスって何? 私たち仏教徒ですから……。みたいな感じです。早速店員を捕まえ、問いただすと──。
「弊社は新聞広告も出してますし、それで大丈夫ですから」
何なんでしょう、この余裕……。試しにデジカメに収めたキャノン陣営のセール攻撃を見せつけると、若干迷惑そうな表情で、
「彼らとは違いますから」とバッサリ。
しばらく店内で呆然とした拙者。あることに気が付きました。お店に漂う高級感、そして清潔感。おまけに知性。キヤノンのショップには微塵もなかったこれらの感覚。
首からEOSをぶら下げたキヤノンの奴隷である私にも、笑顔で対応する余裕の店員さん。ブランドイメージって、こうして作られるのでしょうか。命は一代、名は末代、機材一式乗り換えようかな?
(文・木村五衛兵)
i-quick | キヤノン代理店
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